資金調達を考える時の基本は 2
7月8日
今日の話は、話を少しシンプルにして分かりやすくするために、
起業後3年以上経過している会社という前提で話を進めたいと思います。
あくまでも私流のやり方ですが、
銀行に打診するのか、あるいは銀行は無理だから、ノンバンクにするか、
打診先を選ぶ方法を書いてみます。
お手伝いをする会社の資料が手元に届いたら、
何はともあれ、直近の決算資料を見ます。
順番を書くと、
まずは貸借対照表で資本の部がマイナスかプラスかを見て、
総資本における資本の部の割合である自己資本比率をざっと計算し、
それから損益計算書で売上高と経常利益と当期利益の状況を見るようにしています。
このチェックで、ある程度銀行に打診できる案件か、そうでないか判断できます。
そして銀行にいけると思ったら、
次は、流動資産と流動負債の比率である流動比率とか、
流動資産の内容がどんなものか、
また当座のキャッシュフローの状態が判断できる、
現預金、売掛金、受取手形の総額と、
買掛金、支払手形、未払金の総額の比較とか、
見るポイントはいろいろあり、
突出しておかしい数字がないかどうかチェックして、
問題がなければ更に銀行に打診できる可能性が高くなると感じます。
もう少し具体的な話をすると、
自己資本比率で言えば5%以上あるかどうか、
売上高が最低でも1億以上あるかどうか、
そして特別利益など特殊な要因で黒字になっていないかどうか、
経常利益が黒字かどうか、そしてその金額も最低でも2~300万円以上あるかどうか、
こんな感じで財務資料を見ていきます。
このようなことから言えるのは、
もしあなたの会社が銀行から融資を受けようと考えた時、
債務超過(資本の部が-)だけでも、銀行の可能性は非常に低くなりますし、
またいくら利益が出ていたり、自己資本比率が高くても、
売上高が1億未満の場合、ほぼ銀行に打診すると、
保証協会付でも良いかと言われるので、
ビジネスローンや、ましてプロパー融資になると、
難しいと判断していただいて良いと思います。
そして、銀行に打診できると思った会社については、
いくつか更にチェックしていきます。
それは、一般管理費の内訳表の中の減価償却費の状況です。
時々まったく計上していないケースがありますが、
本来は償却しなければならない資産があるのに、
していない場合は銀行に問題視される可能性が高くなり、
また役員報酬や給料の額も見るようにしています。
たとえば役員報酬がほとんどない場合とか、
会社の内容と比較して以上に給料が少ない場合も、
銀行に打診しにくい状況と言えます。
そして最後に会社の謄本を見るようにしています。
弊社では役員の属性についてはもちろん調べようがありませんが、
謄本の内容で次のようなことがないかを見るようにしています。
・代表者がここ1年以内に変更されていないかどうか?
また頻繁に行われていないかどうか?
・会社の本店所在地がここ1年以内に変更されていないかどうか?
・謄本の発行日が3ヶ月以内のものかどうか?
財務内容とも比較しますが、
財務内容も良くないのに代表者が頻繁に変更されていて、
しかも本店所在地も変更したばかりといった場合は、
銀行向きの案件とは良いにくいように思います。
このように、非常にシンプルですが、案件をもらった時、
以上のような視点で、銀行に打診して良い案件か、難しい案件かを判断しています。
もう一度簡潔にまとめてみると、
・債務超過でないかかどうか?自己資本比率が5%程度はあるか?
・前期決算の経常利益が黒字か?
・前期決算の売上高が1億以上あるか?
実は、この3つのポイントが、
銀行融資(保証協会付を除く)の可能性があるかどうかの基本的なポイントです。
ですから、この3つのポイントに問題がある場合は、
保証協会付の融資にするか、すごい将来性を感じるような事業内容でもない限り、
銀行からの融資は難しいと判断していただいて良いかと思います。
たとえば財務超過で、前期決算の経常利益も赤字で、売上も2000万。
しかし開発してきた商品はもう少しで完成するといったケースはよくあるのですが、
このようなケースの場合は、
銀行からの融資は難しいと思って資金計画を立てていた方が現実的だと思います。
なのに、銀行融資を求めて走りまくっている会社を時々見かけますが、
これははっきり言って、時間の無駄。
他の方法を考えるのが一番大事だと思います。
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