金融機関の心象を悪くする提出資料
先週から新たに提携したコンサルタントから多くの案件が来たのですが・・・・
ただ、提出された融資に必要な、財務資料や謄本を見て、
あまりにも汚く、全部コピーをし直して、再提出するように話をしました。
今日の話は、結構瑣末な話と思われるかもしれませんが、
資金調達をするときの大切な心構えでもあるので、再確認していただければと思い書くことにしました。
今回やってきた案件に関わらず、
資金調達で苦労している会社に限って、
銀行などに提出する、決算書など財務資料や商業登記簿謄本、
あるいは担保にする不動産の謄本や地図、公図など資料が綺麗でないことが本当に多いのです。
一見、資金調達ができる会社とできない会社が、
提出する資料の体裁で判断できるとは信じがたいと思うかもしれませんが、
長くこの仕事をしてきて、尋常ではない数の様々な資料を見てくると、
綺麗で分かりやすい資料=資金調達のできる会社
汚く分かりにくい資料=資金調達のできない会社
と言う、因果関係が見事に反映されていることがよく分かります。
最近は、ビジネスローンなどで、融資の申込書などを提出することも多くなっているので、
この申込書の出来映えも非常に金融機関の心象を左右するようです。
融資をする立場で考えれば、
非常に丁寧で心がこもっているような申込書と、
ぞんざいな感じの書き方で、
いかにも記入するのがめんどくさそうに書かれたと思われるような申込書を比較すれば、
これは言うまでもないことですよね。
そして多くの場合、前者は資料も綺麗だし、会社の内容も良い。
一方後者は資料も汚いし、会社の内容も悪い。
先ほども言った因果関係が見事に反映されていることが多いのに驚きます。
考えてみれば会社の経営も、大きなビジョンが的確でしっかりしていることも大事ですが、
日々の小さな努力や気配りの積み重ねが重要。リテイルに神が宿るとはよくも言ったりで、
気が遠くなるような小さなことへの思い入れが、
長い期間では他社との差を決定的にすると良く言われますが、
このことは会社を一度でも経営したことのある方であれば、
思い当たることだと思います。
つまり、融資を申し込むこと一つにしても、
大げさに言えば、命を掛けるくらい一所懸命にやっているかどうかが大切で、
一所懸命気配りをしていないから、
汚いコピーの資料でも、「まあ良いか」と思って提出してしまうのでしょうし、
資料が入っている袋を開けた途端、強烈なタバコの臭いがして、、
禁煙オフィスが多くなっている金融機関のオフィスで、あー臭と思われ、
臭い=汚い=良くない会社というようなネガティブな心象を与えてしまうようなことになるのでしょうね。
それがどうした、そんな瑣末なことで判断するのかと息巻く人もいますが、
そもそもこんなことを言っているから、
日常の業務でも良い仕事ができず、業績が悪いのだと思います。
あくまでもビジネスは自己完結だけで済む話ではなく、
必ず他人がどのように思ってくれるかによって成り立っているのだから当然ではないでしょうか。
これは決め付けのように思うかもしれませんが、
融資だって、いくらスコアリングという審査方式が主流になっているとは言っても、
結局のところ他人が判断する話なので、やはり重要なのです。
まあこんな仕事を10年以上も続けていると、
本当にいろいろな顧客の方々と出会いますので、
これはNGだなと思うようなこともいっぱい見てきました。
たとえば、
この時代に、決算書、試算表、事業計画書などがなんと、手書きのケースもたまにあるのでびっくりします。
現在パソコンを使えない会社は、間違いなく金融機関の審査上はNGです。
特に財務資料が手書きの場合、その信頼性が滅茶苦茶低く感じられるのに、
顧問の税理士がまだ機械化してなくて、手書きサービスをしているケースが今でもあるのは驚きです。
それから、
信じられないくらい、ストライブが入りまくった汚いFAXを送ってくる会社がありますが、
これも絶対にNGです。
見えりゃ良いんだろうと思っているとしか思えないようなシマウマのようなFAXを送る心境は、
まったく理解できないし、FAXメンテに気が及ばないのは、
よほどお金が忙しいのではないかと思ってしまいます。
案件を弊社に持ち込むコンサルタントでもたまに新規の場合あるんですが、
顧客から汚いFAXで送られてきた資料を、さらに汚いトナーのしみがあるようなコピーをして、
それをホッチキスでとめたものを提出してくるケースがありますが、
こんな場合、コンサルタントも信用できないし、顧客も信用できないので、断っています。
それから、金融機関への財務資料は、税務申告書のスタイルで提出しますが、
この資料の本来あるべき順番が滅茶苦茶な資料も時々あります。
多分一度落として順番が違っているのに、邪魔臭いから正さないのか、
どんな順番か分からないのか、このことは、単に無知では済みません。
なぜなら、社長が普段から財務資料を軽視していると言うか、
決算書をしょっちゅう見てチェックしていないのが明白だからです。
ドンブリ勘定見え見えに思いませんか・・・。
もっとひどいケースになると、勘定科目の一部が抜けていたり、
更にもっと極端なケースになると、重要な貸借対照表が抜けていたり、
損益計算書がなく一般管理費の明細だけが添付されていたり、
年度がごちゃごちゃになっていたり、ひどいケースもいっぱいあります。
この辺りになると、本当に資金調達をしたいと思っているのかどうか、
私でさえ疑問に感じるわけですから、
お金を融通する銀行などは、かなり気持ちが引いてしまうのは当然です。
今日は久しぶりに資金調達の、小さな範囲の話になりましたが、
完璧な良い資料の会社は、やはり資金調達が成功するケースが多いのは事実なので、
再チェックしていただければと思い書きました。
けっこう資料に不備のある会社は多いので、お気を付けください。
こんなことで資金調達ができなかったら、馬鹿みたいですよね。
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