NOVAとコムスン
NOVAとコムスンのことで、なかなか良い記事があったので、ご紹介します。
まずは、ご一読ください。
高校卒業後、6年間のフランス留学から…
高校卒業後、6年間のフランス留学から帰国した猿橋望青年は知人に頼まれ、大阪府岸和田市の実家にスウェーデン人旅行者を泊めた。これをきっかけに、いろんな国の人が寝食を求めて来るようになった。英会話学校「NOVA」はそんな交わりの中から生まれた▲「異文化交流の場をつくりたかった。利益など頭になかった」。創業20年目の00年、猿橋社長は毎日新聞のインタビューにこう語っている(大阪本社版)。受講料も「映画が1500円。それ以上は取れない」ということで決まった。格安料金や「駅前留学」のヒットで事業は急拡大した。そこに落とし穴があった▲薄利多売のためスタッフには契約のノルマが課せられ、執拗(しつよう)な勧誘が行われた。講師の不足や質の低下を招き、受講生に不利益な解約条件を決めてマニュアル化していた。いつのまにか会社の維持・拡大が目的化していったとしか思えない▲同じ道をたどったのが、訪問介護最大手のコムスンだ。利益を確保するため指示された「1日の介護報酬目標1万8000円」などのノルマに、現場を預かる事業所職員は疲れ果て、度重なる不正請求や脱法行為で、積み上げた信頼はあっけなく崩れた▲企業の生き残り競争が激しくなる中、もうけた者が勝ちという風潮がはびこっている。だが、理念と理想を置き去りにした両社はしっぺ返しをくらった。「奉仕を主とする事業は栄え、利得を主とする事業は衰える」。自動車王ヘンリー・フォードの言葉が浮かぶ▲NOVAは00年当時、既に予約が取れないなどのトラブルが相次いでおり、猿橋社長は「何のために、という組織としてのテーマを保ち続けなければ」と述べている。その時、受講生の訴えに耳をそばだてていれば。
企業経営において理念と理想の必要性が、とても重要であることは、
頭では分かっても、日々の経営の中に身をおいていると、忘れがちなものです。
特に事業がうまく行き始めると、特に忘れがちになるように思います。
私も前職時代、反省するのは、記事の中にもフォードの言葉として紹介されている、
「奉仕を主とする事業は栄え、利得を主とする事業は衰える」
まさにこのことを忘れていたからだと思っています。
確かに銀行とのトラブルで甚大な損害を受けたことは確かですが、
銀行に付け入られたのは、
企業経営の理念や理想を忘れ、
儲けること。そして会社を大きくすること。
とにかく数字を上げることを第一の目的として経営したことから、
儲ける以外の目的を忘れてしまったため、判断が非常に甘くなったと反省しています。
おかしなもので、事業って徐々に平均して発展するのではなく、
もちろん売上と利益の額もそうですが、
あるところから急に、なんでこんなに儲かるんだろうと、
こんな分岐点があったように思います。
こんな状況の中、事業計画を作ることの恐ろしさなのですが、
なんでこんなに儲かるんだろうと言う状況を、
何倍も何十倍も何百倍も発展させようと思ってしまったのが、
後々考えてみれば事業がおかしくなった始まりだったように感じています。
事業計画表では、儲かっている一つの単位を、
単位自体も大きくなるように数字を入れていきますし、
この単位の数も毎年毎年、毎月毎月、増加していくように考えてしまいます。
しかし現実問題として、
ここに自分が持っている経営資源の範囲を超えてしまうことに、
頭では理解できるのですが、
日々儲かっている時は、この部分も解決可能と錯覚してしまうんですね。
儲かっている時は、自分自身ものすごく強気だし、
そもそも成功体験なんか何度も体験できることではないから、
経験則がなく、超強気の経営をしてしまったと思います。
でも、そのつけは必ずやってくるので、
その矛盾を解決できるのなら良いのですが、
一旦事業規模を拡大してしまうと、この拡大した事業を維持しようとするから、
さらに矛盾が大きくなって、
おかしな経営判断に陥って、コムスンのように不正をして帳尻を合わせたり、
NOVAのようにサービスの質を落としたり、顧客に不利なルールを考えて、
帳尻を合わせてしまうのだと思います。
私なんか、能力もないし、力もないから、失敗したと思うのですが、
スーパーのダイエーも、そごうも、セゾングループも、プリンスホテルも、ホリエモンも、加ト吉も、
私のようにバブル時代急激に事業を拡大してその後崩壊したほとんどの会社が、
経営の目的が数字原理主義になったことで、
結果として会社をつぶしたり、おかしな方向にミスリードさせたように思います。
最近倒産したパチンコのダイエーなんかも同じ部類だし、
NOVAもコムスンも記事のように同じことだったのだと思います。
でも怖いのは、会社は一旦つまづくと、壊れていく速度は速いですね。
儲かるようになるまでは時間が掛かりますが、
累積赤字なんて、本当にあっという間に驚くような額になりますものね。
昨日温泉施設が爆発したユニマットグループも、
代表の個人的な個性もあって、ずいぶん恨みを買っているので、
今回の事故はかなり大きな打撃になるような気がします。
しかし、NOVAとコムスンはユニマットと比較できないぐらい打撃が大きいから、
この先会社が継続できるかどうかさえ私は分からないと思っています。
今日の記事の中にある、事業経営において、理念と理想を忘れてはいけないと言うことは、
奇麗事のようにも思ってしまいがちですが、
私のような仕事をしていると、顧客の会社を見ていて痛切に感じることが多いので、
決して奇麗事ではないと確信しています。
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