不動産のもう一つの見方 | 思うように資金調達ができない方へ

不動産のもう一つの見方

4月30日


過去に何回か、不動産への投資は、バブル的な要素が強くなってきているので、
慎重にしたほうが良いと言う記事を書いてきましたが、
そんな不動産の将来に対する不安がある一方で、
いやいや、まだまだ、世界的な観点から言えば、
日本の不動産には割安感があって、
まだまだバブル破壊が起こる状況ではないと言う声があるのも事実です。

まずは次の二つの記事をお読みください。
外資:日本不動産に旺盛な意欲 ANAホテル買収など 

 全日本空輸(ANA)保有の国内13ホテルの売却先が、米大手証券グループのモルガン・スタンレーに決まったことは、日本の不動産に旺盛な投資意欲をみせる外資の存在を際立たせた。

 モルガンが提示した買収額は約2800億円。ANAのアドバイザーを務めた米ジョーンズ・ラング・ラサールは「アジア太平洋地域のホテル売却案件で過去最大」と評する。ANAは、内外約50の金融機関や投資ファンドに声をかけたが、外資系投資銀行などの潤沢な資金の前に国内組は、最終入札を前に振り落とされたという。

 外資による国内不動産投資では、昨年9月に外資中心のファンドが東京駅に近いビル「パシフィック・センチュリー・プレイス」のオフィス部分を2000億円で購入。また、豪州の複数の日本不動産専門ファンドが積極投資を進めている。背景にあるのが、日本の不動産の割安感。上場不動産投資信託で比較すると、欧米では利回りが長期金利より低いか同じだが、日本では長期金利を約1.3%上回り、投資のうまみが大きい。

 石沢卓志・みずほ証券チーフ不動産アナリストは「外資は日本の不動産を割安と判断しており、今後も外資の投資が増えるという見方が多い」と指摘する。

私募ファンド:資産総額8兆2千億円に 不動産証券化協会

 不動産証券化協会(理事長・岩沙弘道三井不動産社長)は23日、機関投資家などプロ向けの不動産私募ファンドのうち、同協会会員209社が組成しているファンドの資産総額が昨年末に約8兆2000億円に達したとする調査結果を発表した。一昨年末の約6兆1000億円から3割以上増えた。

 不動産投資信託のうち上場している投信の同時期の残高も約5兆4000億円と約6割増えた。会員会社以外の私募ファンドが4兆円程度と推測されており、不動産証券化市場は合わせて17兆~18兆円規模に達したとみられる。

 日本の不動産が海外に比べ投資利回りが高く、外資マネーが流れ込んでいることなどが背景にある。岩沙理事長は「国内不動産の規模から考えると私募ファンドはまだ成長途上」と述べた。

 

このようにまだまだ日本の不動産に対して、割安感があって、強い需要があると言うのですが、

このことは、日常の仕事で感じることとも乖離はしていません。

 

しかしながら、気を付けないといけないことは

記事にも書いてあるようなことが、

あらゆる不動産物件に対することかと言えば、

決してそうではないと言うところと、

もう一つは、外資やファンドが興味を示すような物件自体が、

実はほとんど買い漁られて市場にはなく、

それこそ取引実態に裏打ちされた景気の良い話といいきれないと言うところです。

 

後者については、以前のブログでも書いていますので、

今日は特に書きませんが、

前者については、けっこう市場において、勘違いをされているようなケースが多い気がしています。

実際弊社に、外資やファンドや中堅以上の不動産会社から依頼が来る物件とは、

概ね次のような物件です。

首都圏などの都市部の10億円以上の物件で、

収益がNOIースで5%以上(グロスだと約7%以上位です)が実績としてある、あるいは想定できる物件で、

しかも信託受益権化できること。

だからビルだと、検済証は絶対条件ですし、古い築年数のビルは対象外になります。

 

この条件は、簡単なようで、更地にしろ、ビルにしろ、なかなかあるようでないのが現実です。

よく、ブローカーの人たちが夢を見て動き回るような100億円を越える物件などになると、

ほぼ市場に出てくることはなく、よほど幸運でもない限り、

取引対象の物件として出会えることはありません。

 

さらに、これが東京を中心とする首都圏、大阪周辺、名古屋周辺と言わないまでも、

札幌、仙台、福岡などであれば良いのですが、

これ以外の地域の物件は、たとえ10%以上の利回りがあっても、

よほど好立地とかランドマーク的な物件とか、

希少価値があると言うか、特殊な物件以外には、

外資やファンドは、よほどショボイところ以外は興味をまったく示しません。

 

ですから、今日コピーした記事のようなことが書いてあっても、

日本の不動産のごく一部の物件についてのみ、

記事に書いてあるような状況があるのだと、理解していただいて良いのではないかと思います。

 

この辺りを読み違えると、やばい投資をしてしまうことにもなるので、要注意ですし

やはり現在は、資金力のない投資家が手を出す時期でないことだけは間違いないと思っています。


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