銀行融資の現状を現す記事から
1月15日
今日は、銀行融資の実態について、日々感じていることと、
新聞記事が符合していることの話をしたいと思います。
まずは、メガバンクの企業への融資は、間違いなく、
一昨年より昨年は厳しくなっているということです。
それに引き換え、地銀は、その体力にもよりますが、
たとえば有力地銀である、横浜銀行とか福岡銀行、あるいは東京都民銀行などは、
非常に積極的になっていることが分かります。
先日パチンコ企業への融資について話を聞いた某メガバンクの法人営業部長も、
このことは認めていて、自行がやらなかった大型融資に福岡銀行が、
短期間で大きな額の融資をしたのでびっくりしたと言っていた事からも伺えます。
地銀の融資額が記事のように伸びているからといって、
では、全国の地銀すべてが、融資に積極的かというと、けっしてそうではなく、
まだメガバンクのように不良債権処理が進んでいない地銀もあり、
これから再編もあると思いますが、
不良債権処理の進んでいない地銀は、
横浜や福岡のように積極的に融資をしようとしても、
台所事情が許さず、
この地域にある中小企業にとっては、
メガバンクも一時のように積極的にビジネスローンを中心に展開しなくなっているし、
地銀や信金もその地域全体の経済が不振である場合は、
やはり不振で、この不振の連鎖がまた不振を呼び、
負の連鎖が起こっているような場合、
非常に地域内の中小企業の資金調達が難しくなっています。
私も資金調達のお手伝いをするようになって長いですが、
東京を中心とする都市部と、そうでない地方との、
企業、特に中小企業の資金調達の環境には、
本当に大きな地域間格差があり、
この問題はここ数年、都市部では資金調達の多様化とともに、
金融機関やノンバンクの競争もあって、
以前と比較すると好転しているものの、
大都市がない地方については、本当に資金調達の選択肢は限られ、
この傾向は一向に好転しないどころか、
好転しようのない地域間格差となっています。
たとえば、会社の与信よりも、担保にする不動産の価値により融資を行う、
不動産担保ローンいついても、明確に地域によっては対象地域ではなく、
具体的に言いますと、
札幌市内、仙台市内、首都圏、中部圏、京阪神圏、広島市内、福岡周辺以外の場所、
特に札幌以外の北海道、仙台以外の東北、山陰、四国は、ほぼ全域対象外になっていて、
(秋田、盛岡は一部可能ですが評価が非常に低い上京になっています)
今日もこのブログをお読みいただいているかもしれない方からご相談のあった、
たとえば青森市になると、
東京に本社を置く、ノンバンクはほぼ全社NGになってしまいます。
また、売掛金の流動化をする会社についても、
関東以外は大きな規模の会社以外NGであることが多く、
外資系の金融機関においても、
その費用対効果の点から、よほど大きな規模でビジネスチャンスを感じる会社以外は、
対象外のことが多く、
全国営業網を持っている球団を持つノンバンクぐらいしか、
地元地銀、信金以外となると、選択肢ないのが現状で、
これらの地域にある中小企業は、少し業績が悪くなると、
資金調達の選択肢が少ない分、一気に資金繰りが悪化する傾向があり、
このことが余計に地域経済を疲弊させることにもなっていると思います。
この意味で、アドバイスさせていいただくとなると、
自己資本の少ない企業は、都市部に拠点を持つか、
いっそのこと本社を移転する以外ないのが現状で、
たとえば東京に本社を置いて大きくなってから、地方に本社を移転する方が、
こと資金調達の観点から見れば、合理的であるというのが偽らざる現状です。
ですから、政府系金融機関や公的資金におんぶしている場合が多く、
これらの機関がまた、かったるい場合が多いので、
地方の中小企業の経営者は、本当に資金調達については、
悩みが多いのではないでしょうか。
この意味では、民業圧迫とか、業界保護の観点から批判されることの多い、
日本郵政には期待するところが多く、
なんたって、何でもありのSMBCのDNAのシンボル的な西川氏が社長を勤めているのですから、
嫌味じゃなく、大いに期待しています。