3大銀グループが完済に
三井住友フィナンシャルグループは5日、政府が保有する公的資金1950億円分の優先株を11日に買い入れ、消却すると発表した。政府はこれとは別に優先株から転換した普通株500億円を保有しているが、これも市場を通じて買い取る予定。ピーク時で1.5兆円が投入された公的資金が、最短で同日にも完済されることになる。
三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループはすでに公的資金を完済しており、三井住友で3大銀行グループがすべて完済することになる。
私も前回のバブル崩壊で大変な状況になりましたが、
金融業界自体、北海道拓殖銀行や山一證券などが破綻し、
他の都市銀行も不良債権の山をかかえ、
セロ金利や公的資金注入という事態を迎え、
地銀の破綻が続出し、
日本国自体が破綻するのではないかと感じた時から約10年。
ついにメガバンクは公的資金を完済しました。
もちろんこの影にゼロ金利と言う業界保護の政策があったわけで、
本来は儲かる業界なので、
今日の日を迎えたのは当然なことと思います。
ところが、メガバンクでも、みずほを除いて、
消費者金融に合弁とは言え進出したり、
SMBCに至ってはプロミスを自らのグループ会社と位置づけて、
銀行の店頭で営業までしています。
それだけではなく、
SMBCは融資とバーターで、金融派生商品や送金端末機器などを、
その優先的地位を利用して販売し、
特に金融派生商品の販売では業務停止命令を受けたのは記憶に新しいところです。
国や国民上げての救済措置で
やっと不良債権を一掃し公的資金を返済できたのだから、
これからは、本当に社会のためになる経営に移っていかないといけません。
ところが、行員の意識は、また自分の銀行がつぶれることはないと思い込み、
顧客のお金を握っていると錯覚を起こすかのような風潮が、またボツボツ出てきています。
メガバンクの状況は、2005年の中間決算で史上最高益を上げたものの、
三菱東京UFJファイナンシャルグループ(MUFG)でさえ、
一時ホリエモンの口癖になっていた時価総額で企業価値を見た場合、
総資産は、米シティグループの28.2兆円、2位が米バンクオブアメリカの25.0兆円、3位が英HSBCの22.2兆円で、
やっと4位の18.4兆円になっていて、
みずほフィナンシャルグループは11.6兆円で10位圏内に入っているものの、
SMBCは9.7兆円でトップテンに入っていません。
また利益水準を見る総資本利益率(ROA)においては、
MUFGが0.31%、みずほが0.45%、SMBCは-0.23%となり、
欧米の金融機関の1~2%台と比較すると、
収益力はまったく世界水準でないことが分かります。
ここで一つ面白いことが分かるのですが、
3大メガバンクの中でもっとも収益力の高いみずほが消費者金融と距離を置いているのに、
収益力の低いMUFGとSMBCが一心不乱に儲かるなら何でもと、
消費者金融ビジネスに参入している様が良く分かります。
特に最悪の収益力のSMBCがプロミスをグループ企業としたり、
融資との引き換えにフィービジネスである、金融派生商品や送金端末を下品に売りつける理由が、
これまた理解できるような気がします。
要は規模の点ではUFJを東京三菱に奪われ、
収益力でもトップテンに入れず、
このまま行くと、その存在感だけでなく、下手をすると2大メガバンクに収斂されるのではないかと思う焦りが、
今の行儀の悪い行動につながっていると私は思います。
商品力では抜群のSMBCがなぜ収益力が悪いのか、
これについては、私の想像になりますが、
もっとも以前の銀行の悪い体質である、
顧客の金の部分を握ることから起きる優先的地位を、
最大限に利用した旧態依然の営業手法を、今もなお、一番引きずっているところに問題があるのと、
これは他行でもあるとは思いますが、
ビジネスの内容よりも数字原理主義で最高の数字を挙げたものだけが賛辞され、
出世していくシステムが原因で、
SMBCは行儀が悪い、がめつい、あくどいと言った風評が立ち、
顧客の心からの支持を得られていないことが最大の原因と思います。
この部分はもう少し詳しく書きたいので、明日に続きます。
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