消費者金融業界への対抗措置 4
9月12日
今日は消費者金融業界への対応措置の3つ目、
「残高の多い多重債務の人は、返済をまず止めて、法的整理などで対抗しよう!」です。
「日本人は借りたものは返す」
人生を崩壊させても、自ら命を落とすことになっても、
何が何でも返そうと思う、高い責任感や倫理観の貴重な考え方を、
この業界は逆手にとって、
ろくな審査もせず、返済能力などお構いなしにバンバン貸しまくり、
その清算を債務者の人生や、家族や、周囲の人に闇雲に保全を求めているさまを見ると、
現状は、私はとても健全な貸金業とは思えないのです。
前にも出てきた、弊社が資金調達のお手伝いをしていた、
消費者金融の役員がいみじくも言った次の言葉を聞いて欲しいと思います。
「日本人はまじめだから、無理しても返すから、貸し込んでも大丈夫なんですよ」
今は弊社のスタッフの一員的な存在になっている外資系金融機関の中堅幹部は、
以前消費者金融の大手に在籍していたことがあります。
この彼の次のようなことも聞いて欲しいと思います。
「もちろんちゃんと返す人もいないと困るけど、遅れ気味だけど、結局は返す人が一番ですね。
遅延損害金を取れるから、一番儲かるんですよ。」
本当に日本人はまじめです。
他人の保証人になっても、債務者自身と同じような意識で、
多少の無理をしても貸金業の言われるがままに、何がなんでも返済をしようと思う人が多いんですね。
ところが本人の理由か、他人の保証人になったことが原因かは別にして、
多重債務者になったことのない人は、
まさに対岸の火事で、借りた人間や、保証人になった人の自己責任だけで、
この問題を片付けようとしがちです。
このブログの読者の方の中にも、このような考え方の人がいて、
このような趣旨をコメントをもらったとき、
正直なところ、こんなやつがいるんだと、申し訳ないけど、本当に怒りを覚えたものです。
でも、この人だけではありません。
私だって、前職時代、数百億にも上る金融トラブルに巻き込まれましたが、
幸か不幸か、消費者金融からお金を借りたことのない人間の一人です。
たまたまファイナンスのアレンジのような仕事をしているから、
消費者金融問題は、個人の意識の問題だけでは片付けることのできない、
社会問題の一つではないかという認識が持てたのであって、
もし、前職で大成功していたら、きっと社会問題ではなく、借りた人の資質の問題と簡単に片付けたかもしれません。
しかし、この問題は本当に社会に広く悪影響を与えていて、今のまま放置しておくと、
いつ自分も巻き込まれるか分からない問題にもなってきています。
弊社の顧客の中でも、
たまたま連帯保証人になったことが原因で、
消費者金融や街金からも借りないといけない羽目になった人がいます。
この問題の大切なところは、
自己責任、つまりお金を借りるということ、
高金利でお金借りることはどのようなことなのか、
この辺りの教育が必要であることはいうまでもありませんが、
ややもするとお金に疎く、子供のころにお金の教育をなされていない日本人は、
何が何でも、金を借りたら返さないと解決できないという意識を、
うまく貸金業界につけこまれている側面があることです。
上記のように、現在の消費者金融のビジネスモデルが成立しているバックボーンは、
まさにこのような日本人のお金に対する意識と無知な部分にあると思うのです。
ですから、お金のことで人生を潰してしまわないように、
消費者自身が、債務整理についても、本当に再認識しないといけないと思うのです。
消費者金融問題は、実は深刻な社会問題になっていて、
日本人の成人、特に男子の自殺者の数の増加が著しく、バブル崩壊後、2万人増えたといわれています。
もちろん病気や失恋など他の原因もあるでしょうが、
このような人は、増えた2万人以外の、大体以前から存在する年間自殺者約1万人の中に含まれていますので、
この増えた2万人の数は多分経済的な理由によるもので、
この自殺者の定義だって、遺言があったとか、周囲が明らかに確認できた事例で、
理由が明白に確認できない状況の死者の数の中にも、
経済的な理由の人が相当数いると、
多分、パックインジャーナルの中だと思いますが、
発言があったのを思い出します。
またホームレスになっている人の7割程度が、
消費者金融からお金を借りている現状、
そして殺人や強盗をした犯罪者についても、
高い率で消費者金融問題が一因となっていることはもはや明白です。
さらには生活の苦しい人から、
この業界は、基本的な生活費まで、毟り取りますので、
ますます貧困は進み、格差社会の原因にもなっていると思います。
借りるやつが悪いんだと高をくくっている人も、
いつ自分が当事者がになるか、以前のような安定した雇用がないわけですから、分からないし、
さらには、自分も多重債務が原因で起きる犯罪の被害者にならないと誰が言えるのでしょうか。
多重債務者の人には申し訳ないことを言うのかもしれませんが、
経済的な貧困は、間違いなく治安の悪化と、社会不安を起こします。
今の治安だって、怪しいといいながら、まだまだ諸外国と比較すると安全な国であることは確かです。
このような安全に生活できる社会を崩壊させないためにも、
消費者金融を含む資金業の問題を捉えていかないと、
たいへん危険な社会になる懸念を大きく持つと思うのは、考えすぎでしょうか。
前置きが長くなってしまいました。
明日、「残高の多い多重債務の人は、返済をまず止めて、法的整理などで対抗しよう!」について、
書いてみたいと思います。
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