中小企業の借入金利
7月27日
昨日の日経朝刊の7面に掲載されていた、
「銀行融資は今」をご覧頂いた方も多いと思いますが、
間違いなく中小企業の、特に財務内容がイマイチ良くない会社については、
借入金利は上昇していくと思われます。
ゼロ金利政策解除は、
確かに預金金利は上がるので、まあ上がると言うよりは微々たる数字なので、
上がるイメージがあるので、消費動向には良い影響を与えると思います。
しかしながら、借入金の金利は間違いなく、
預金金利よりは目に見える数字で上がっていくので、
借り入れに頼る中小企業にとっては、これから先、あまり良い経営環境だとは言えません。
この日経の記事にも書いてありますが、
どの銀行も貸付金利を上げる計画は持っていて、
たとえば、三菱東京UFJは短プラを0.25%引き上げて年1.625%にすることを決めたようで、
8月10日から適用する新金利を目前に、
担当者が個別に融資先と金利を上げる交渉に入っているようです。
SMBCやみずほも検討しているようで、
競争激化のため,そう簡単には上げにくいとは書いてありますが、
1行が上げると、時期は少しずれても間違いなく他の銀行も金利を上げていくと思われます。
こんな時、真っ先に狙われるのが、
イマイチ財務内容も良くなく、資金繰りも厳しい会社です。
財務内容も資金繰りも良く、
銀行員が日参して借りて欲しいと言ってくるような強い会社には金利を上げる交渉はしにくい反面、
多少無理な金利上げ交渉をしても、他行に乗り換えられる懸念のない弱い会社には、
手を変え品を変え、最初はお願い⇒懇願、これで上手くいかに場合は脅迫的なことを言ってでも、
金利を上げるように迫って来ることに違いありません。
このような交渉は、担当する行員の処遇や昇進などに直接繋がるような感じで、
それこそノルマを行内の各階層で厳しく管理されるので、行員も必至です。
ですから、日銀が決めた金利上昇以上の、
それこそ何倍もの過剰反応をしがちな体質が銀行にはあるので、
繰り返しになりますが、春先にも書いたように、
これから先の中小企業の融資の環境は昨年までと違ってかなり厳しいものになると、
私は脅かすわけではありませんが、予想します。
またまたいつもの話になってしまうのですが、
ともかくこのような環境下、銀行の借入条件が悪い方向に持っていかれないためには、
中小企業は財務内容を良くすることです。これしかありません。
この日経の記事にも書いてありますが、
中小企業向け融資が自動審査型融資(≒ビジネスローン)になってきていて、
短プラベースの貸し出し(≒プロパー融資など)とは違って、
自動的に適用金利を決めた上、頻繁に見直すため、金利交渉の必要性もなくなっていて、
弱い企業にとっては、銀行融資に頼っている以上、対抗手段がなくなってきています。
時々ビジネスローンの是非を言う人もいますが、
間違いなくこの記事にも書いてあるように、
プロパー融資のような個別審査が必要な融資はコストが掛かるので、
否応なしに中小企業の小額の銀行融資は、自動審査型融資にシフトしていくことに違いありません。
ですから余計に、毎度毎度書いているように、
中小企業の経営者は財務内容、すなわち決算書の重要性を再認識していただき、
戦略的かつスピーディーで妥当な処理ができるよう、
社内の経理システムから、顧問の税理士の選別などまで、
抜本的に再チェックする必要があると思います。
たぶん、税理士が経営する会計事務所も、
この融資における決算書の重要性の認識度に応じて、
二極分化していくように思います。
単に税務申告のための決算書を作るような会計事務所に、
決算料や顧問料を支払う顧客はこの先減っていくと思われます。
まだ大半の経営者が資金調達の最大のポイントは、
決算書の内容如何であると言う認識を持っていない場合が多いので、
会計事務所の峻別が進んでいませんが、
もっとこの認識が高まれば、
間違いなく会計事務所は、流行る所と開店休業のようなところに、
二極分化していくと思います。
このような意味で、弊社に会計事務所から提携の打診が多くなっているのも頷けます。
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