典型的にまずい決算書
7月18日
今日は久しぶりに典型的にまずい決算書を見ましたので、このことについて書きます。
IT関連の会社の資金調達の相談を受けたのですが、決算書を見て驚きました。
直前期の売上が約6億円。
経常利益は5千万円ほど上がっていますが、
繰越損失が10数億円あるため、当然ながら最終的な損益は大赤字です。
また資本金が6千万円なので、超債務超過でもあります。
借入金は長期がなく短期ばかりで、その金額も10数億円なので、
こりゃおかしいと思って、勘定科目明細の借入金の明細を見てみると、
やはり、金融機関からの借り入れは皆無で、
80%が親会社と思しき会社名義、後はこの会社の代表者とか、
個人の名前がズラっと並んでいて・・・・。あーやっぱり・・・・・・・・・・・・
まずい決算の典型を見ました。
そもそも売上が6億円なのに、
短期借入金が10数億円なんて、理屈から考えてもおかしいと思います。
短期借入金というのは、基本的に1年以内に返済の必要がある借入金です。
6億円の売上で10数億円を1年間に返済する予定だったなんて、
これだけ見ても、この会社はどんぶり感情で経営しているとしか思えません。
もちろん他からの資金調達ができる予定で、
それまでの立替と言うのなら分かるのですが、
前々期の決算書にも同じ名前が殆ど変わらない額で、ずらっと並んでいるし、
今後もそのような資金調達の見込みはないそうなので、
やはりこの経理処理はまずとしか言えません。
確かに親会社や代表者はじめ会社関係者からの借入金を、
できるだけ早めに返そうと言う意欲の表れを、
短期借入金という勘定科目で処理したのかもしれませんが、
実体に合っていないだけでなく、
この処理で100%融資の道を閉ざしていると言っても過言ではありません
もちろん資本が厚くないため、債務超過になっていることだけでも、
銀行からの融資がほぼNGであることに違いはありませんが、
しかしながら、この短期借入金を、
せめて長期借入金とか、社債とか、できれば資本金にできなかったのか、
ここ2期については約1億円、約5千万円の経常利益を計上していて、、
債務超過をどんどん圧縮しているわけですから、
親会社や代表者などから入れた資金の処理の方法をもう少し慎重に検討していれば、
融資の可能性もあるのに、なんてもったいない決算処理をしているのかと思いました。
税務申告書の税理士署名欄にはちゃんと税理士の先生の署名もあるのに、
なんでこのようなことをアドバイスしないのか、私には不思議に思います。
さらに、この先生の悪口を書くわけではありませんが、この決算書の勘定科目明細も手書きで、
多分税務署への申告さえできていれば、この先生は十分と思っているのかも知れません。
でも今は、融資だって決算書の内容次第だし、もちろん見てくれも大事なのになあーと、
ため息が出ました。
千代田区の最先端のオフィスビルにあるIT企業の決算書としては、(現在は移転していますが・・)
なんともお粗末で、久しぶりに相当ヤバイ決算書と出会いました。
本当は他の話題を書くつもりだったのですが、
あまりにも典型的にまずい決算書だったので書いたところです。
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