小泉首相の???? など
5月30日
今日の日経の朝刊を読んでいたら、
小泉首相の「国民年金保険料不正免除問題」に対する談話が載っていました。
その談話の記事とは、
①「職員の中には今の政府の改革に反対している勢力があるから、この改革つぶしに乗らないように。官をかばっては駄目だ」と述べ、社会保険庁の体質を厳しく批判した。
②同時に、「改革は行政のあきれた意識、無駄の実体を改めることが原点だ。長官も民間から起用した。」と語り、村瀬長官の起用は正しかったことと強調。
「そういうことをもっと分かりやすく国民に説明する必要がある」と訴えた。
この記事、私が新聞やテレビの報道で知る限りでは、かなり違和感のある内容です。
①の部分は全く同感で、小泉首相でないとなかなか言えない、いつもの威勢の良さで、
行政改革に置ける官の意識を厳しく批判しています。
ところが②については、
私の知る限りでは、
この村瀬長官の起用が、民間からの登用であったとしても、
大きな判断ミスであったという批判に対して、全くエクスキューズしていないばかりか、
居直っているとしか思えない内容になっていて、
このような部分が小泉首相の大きな欠点ではないかと思うのです。
掛け声は正しく勇ましいが、
その手法とであるとか、結果は形ばかりで内容が伴わないと言う批判は、
このようなところから来るのだなと思いました。
以前から年金の抜本的なことに対する認識を問う取材に応じなかった村瀬長官でしたが、
今回の事件に関しても、
この大変な不祥事の引き金となった数字目標を掲げたのは村瀬長官で、
この数字の進捗状況の分かる内部告発資料を、
見て見ぬ振りをしていたことも明白であり、
このような不祥事が起きていたことを知らなかったと言う、
このインチキな自己保身の発言を続ける長官を、
自分が登用したその責任を全く国民に説明しない部分、
この部分が、多分小泉首相の首相としての最も資質に欠けるところではないかと思いました。
スローガンは◎、しかしその内容は△か×という野党の批判も、
このようなところから出るのだろうと思います。
私は小泉首相のことは、どちらかと言えば、かなり支持しているほうだと思っています。
数々の問題発言も今までありましたが、
先日このブログでも取り上げた消費者金融の上限金利の問題と、
今回の国民年金保険料不正免除問題についての発言には正直なところうんざりしました。
さてもう一つの話題ですが、
損保ジャパンなど保険会社各社に対する批判記事を書いてきましたが、
よくコメントをいただく「長距離走者報告(個人的な投資ポジションとマーケットやその他もろもろについて、ひとりごとなどを書く)というブログを書かれているsug6様 とのコメントのやり取りの中で気付いたことなのですが、
保険各社が不正不払いなど保険会社としてあってはならないことを頻繁に起こしていることや、
特に漢字名の生保に多い、特徴のない商品での行儀の悪い営業姿勢は、
日本の保険会社の高コスト体質が大きな原因ではないかと思うのです。
そもそも保険は、生保にしろ損保にしろ、
誰もが保険に対するニーズは多かれ少なかれ感じていると思いますので、
顧客がその必要性を感じた時は、
他人からゴチャゴチャ言われなくても、自発的に調べて加入行動を取るのが正常な姿と思います。
今の保険各社のように全国的に多くの拠点や営業社員や代理店を抱えて、
顧客からのアプローチを待たずに、
これら組織を使って、大きなノルマを与えて自ら顧客の掘り起こしをやっていることが、
そもそも保険と言う商品に対して相応しくないのではないかと思うのです。
顧客からの質問や照会に対応できる組織があれば良いのではないでしょうか?
またこのような高コスト体質が、顧客にとって魅力のある商品を生み出すことを阻害しているとするならば、
海外諸国での保険営業の手法を一度調べてみたいと思いました。
このことに詳しい方や、詳しく書いてあるサイトや本をご存知の方がいらっしゃれば、
コメントをぜひ頂戴したいと思います。
よろしくお願い致します。
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