利息制限法の金利
4月19日
再三このブログでも書いてきました出資法と利息制限法のダブルスタンダードが、
やっと一つにまとまることが金融庁の懇談会で一致したという記事が日経の朝刊に載っていました。
ところがいくつか気になることが書いてありました。
まず一つはどうやら20%を上限金利にするらしいのですが、
20%という事であれば、現行の利息制限法よりも10万円未満の場合を除いて、
上限金利は上がります。
例えば今までの融資額100万円以上の利息制限法の上限金利が15%であることを考えると、
グレーゾーンの見直しを計算する場合は、
現行よりも消費者にとっては確実に不利になります。
(もちろん10万円~100万円の場合も18%なので、同じく消費者にとっては不利になります。)
しかしながら、こんなことよりもっと懸念したいのは、
この期に及んで、まだ上限金利を下げると顧客がヤミ金に流れるとか言う意見が懇談会で出たり、
私の母校の教授でもある座長が、個人的な見解とは言うものの、
「貸金業者が委員に入っていないことが中立を欠く」というような意見を言っていることです。
もちろ様々な意見があるのは当たり前ですし、
この座長の談話も新聞は部分的な言葉だけを書く傾向があるから、
全体の論旨を見れば違う趣旨なのかもしれませんが、
消費者金融については、大量の自殺者や、犯罪者、あるいは失踪者などの、
大きなというか根本的な原因にもなっていることが大きな問題になっている時に、
社会の役に立つどころか、上っ面は上場企業であったり、紳士面を装ってはいるものの、
実体は麻薬の売人のような社会悪を撒き散らしている会社のメリットになるような役割を、
金融庁の座長を務める学者が何で担うのか私には理解できません。
学者なら学者で、また委員なら委員で、何のために懇談会をやっているのか、
もっと良識に目覚めて考えろと言いたい気持ちです。
一見正論かのような中立論をかざしはしても、
ゴジャゴジャ屁理屈をこねても、
現在の消費者金融の問題は消費者金融の業界に問題があることは明白で、
今回のグレーゾーンの件でも、東証一部上場企業なら、
自発的見直しすることぐらいの自覚やプライドがあっても当然なのに、
コンプライアンスを自分の都合の良い解釈のボーダーラインのとしてしか利用する術しか知らない、
こんな輩が横行する業界を保護することが本当に必要なのかどうかを問いたいと思います。
私の独断かもしれませんが、
正論としては、消費者にとって本当に安全でメリットのある消費者金融とはどんなものかをまず話合い、
このアウトラインに沿った形で、
問題のある消費者金融業界を改革するための懇談会であるはずで、
今のようなグレーゾーンのインチキな運用をした上、
違法な取立てを東証一部の会社までがやる業界の意見を取り入れるなどと言うのは、
この座長もこの新聞の記事通りなら、
まさに業界の代弁者であり、
私もこの業界はけっこう詳しい方なので、敢えて暴論かもしれませんが言うと、
業界から何らかのメリットを享受している可能性を感じ、
この方がよほど中立性にかけるのではないかと思います。
別に金融業界は消費者金融だけに留まらず、銀行も含めて、
お金を扱う優先的地位にあるという特殊性から、
多少利用者の不利なことであっても通ってしまう世界ですから、
まずは利用者である顧客の安全と利便性とをまず第一に考え、
この考えにどのように金融業界をフィットさせていくかがとても重要なのではないでしょうか。
先進諸国の中でも異常に経済的理由による自殺者の多い日本、
その大きな原因であるという消費者金融について、
こんな脳天気な学者が座長を努めるなんて、所詮役所の懇談会の限界を感じますし、
日本の学者なんてこんなものかと言う落胆も覚えます。
まして一応自分も卒業した大学の教授なので、胸糞の悪い限りです。
この座長や、業界寄りの発言をした委員は、
消費者にとって問題のある消費者金融の改革について話し合うための懇談会ではなく、
単純にダブルスタンダードの上限金利についてのみ、
どのように考えるかというような瑣末な議論をするための懇談会と、
勘違いしているのではないのかと全く頭に来た次第です。
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