銀行融資に対する常識との乖離 13 (決算書編) | 思うように資金調達ができない方へ

銀行融資に対する常識との乖離 13 (決算書編)

1月14日

 

                  

今日は良い決算書の3つ目のポイントである

「資金が固定される固定資産を無理して保有していない ⇔ 固定資産を無理して保有している」

について書いていきます。

 

固定資産は流動資産と違って、不動産や機械設備などですから、

すぐに売って現金にすることは難しい資産です。

 

ですから返さないでも良い資金である資本金(資本の部)で購入していることが望ましいのですが、

現実的には、固定資産は高額なものが多いので、

そういう訳には行かず、やはり一部は借入をして購入することになります。

 

この時、何年も使用したり保有する予定の固定資産を、

1年以内に返済をしなければならない短期借入金で購入していれば、

当然資金ショートが起こるのは当たり前のことです。

 

ですから決算書で、

資本金>固定資産であれば最高ですが、

せめて資本金+固定負債>固定資産の形になっていないと、

当然の事ながら、過剰投資による資金繰りの破綻の懸念を持たれ、

融資がNGになったり、融資条件が悪くなってしまいます。

 

この件でよくある例を書きますと、

どうしても新しい店舗を開く時や、新しい機械設備を導入する時などに、

ビジネスチャンスの喪失を恐れるあまり、社長がまず投資ありきの気持ちに駆られ、

ろくな資金手当てもなく手付金や契約金を支払い、

いざ残額の支払いの期日が迫った時、銀行に融資を申し込んで断わられたような場合、

焦って商工ローンなどから、

高金利でしかも融資期間1年などで調達してしまっているケースをよく見受けます。

 

もちろん1年で償却できるような投資であれば、まだ問題はないと思いますが、

不動産や機械設備を1年で回収できるようなケースはまずないので、

長期借入金で対応していないで短期借入金で対応していると、

確実に融資を受ける場合の懸念材料となります。

 

ここでぜひご認識いただきたいのは、

同じ融資を受ける場合、いや資金調達をする場合、

ただ資金を調達すれば良いと言うことではなく、

当たり前のことですが、できるだけ長期の資金を調達するように、

お考えいただきたいと思います。

 

極端に言えば、金利が多少高くても融資期間の長い資金の方が、

良い決算書上を目指す場合は重要と私は思います。

 

とは言え、新規取引の銀行の融資で1年の提示を受けたような場合は、

この条件を受諾しないと、永遠に取引が開始されない場合もあるので、

このような場合は、ともかくこの条件で取引をスタートして、

条件変更ができるようにしていくことが大切な場合もありますので、

あまり、何が何でも1年の短期資金は借りないと言う、

硬直的な考え方ではまずい場合もあるので、この点はお気をつけ下さい。

 

しかし、ともかく、同じ資金でも、長期で借りられるか、短期で借りられるかは大違いなので、

この点はよくご認識下さい。

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