銀行融資に対する常識との乖離 13 (決算書編)
1月13日
資金繰りが楽に見える決算書の続きになりますが、
一つ非常に重要なことなのですが、弊社の顧客の中にもこの重要性に気がつかず、
その決算書が大きく融資の阻害要因になっている場合があります。
少し前回の確認になりますが、
資金繰りが楽か楽でないかを見るポイントは、
流動資産と流動負債を比較をする、流動比率と言う数字で見ることは前回書いた通りです。
ただこの数字の元となる流動資産と流動負債の内容次第で、
融資の可否が大きく違うことはご理解いただけたと思います。
しかし、更に簡単なことなのですが、理解しないと言うか、気をつけないことで、
流動比率の数字が悪くなり、融資がNGになっているケースは結構多く、
今日はこのポイントをお話したいと思います。
流動資産の内容についてはともかく、
簡単なことですので流動負債の内容は、ぜひ見直しをしていただきたいと思います。
特に問題となるのは、短期借入金の科目です。
これは先日もご案内したように、
短期借入金は読んだ通り、短期間に返済しないといけない借金のことです。
1年以内に返済の必要のある借入金を短期借入金として計上します。
一方長期借入金というのは、1年以内に返済をする必要のない借入金のことです。
融資にとって、借入金が短期なのか長期なのかということは、
これは想像以上に重大なことで、
短期借入金が増えれば触れるほど、融資の可能性は遠くなると思っていただいて間違いありません。
であるのに、どう考えても1年以内に返済をする必要のない借金を、
短期借入金計上している決算書があまりにも多いので、
いかに会社の経営者も顧問の税理士も、
決算書の内容が、資金調達の鍵を握ると言うことについて疎いか分かります。
さすがに金融機関からの長期借入金を全て短期借入金に計上している例はありませんが、
社長自身や知り合いからの借入で、1年以内に返済する当てがないのにも関わらず、
短期借入金計上している例が非常に多いので、
この点はぜひ、あなたの会社の短期借入金の内容をチェックしてみてください。
希望的観測ではすぐにでも返済したい友人からの借入でも、
現実的に返済が1年以内にできない場合は、
100%長期借入金か社債で計上して欲しいと思います。
また代表者や代表者の家族等の場合は、
様々な理由はあると思いますが、
融資という点で考えれば、100%資本金にするべきです。
他の理由なんてどうでも良いから資本金として処理しなければ、
融資は難しいと言うぐらいにお考えいただきたいと思います。
最悪でも社債での計上をお薦めするところです。
また、既に代表者からの借入が過大にある場合は、
債務の資本金化もぜひ専門家と相談して検討してみて下さい。
借入金が短期か長期かの問題は、流動比率だけのポイントにとどまらず、
良い決算書の3つ目のポイントである、
資金が固定される固定資産を無理して保有していない ⇔ 固定資産を無理して保有している
の判断にも関わってくることですので、
本当に多くの方々が考えていらっしゃること以上に重要なことなので、
確認していただきたいと思います。
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