銀行融資に対する常識との乖離 7 (決算書編) | 思うように資金調達ができない方へ

銀行融資に対する常識との乖離 7 (決算書編)

1月3日

 

             

 

昨日決算書の4つのポイントを書きました。以下の通りです。

1.会社の規模と比較して負債が少ない ⇔ 会社の規模と比較して負債が多い

2.資金繰りが楽 ⇔ 資金繰りが厳しい

3.資金が固定される固定資産を無理して保有していない ⇔ 固定資産を無理して保有している

4.収益性が良く黒字 ⇔ 収益性が悪く赤字

 

この4つのポイントを一つずつお話をしていきたいと思います。

今日はまず、1の会社の規模と負債の関係です。

 

会社の規模を何で考えるかは、

年商が大きいと言う尺度でも計れますが、ここでは総資本と負債の割合の関係を考えます。

言い換えれば、総資本と自己資本の割合の関係です。

 

ご存知の方には、すごく当たり前のことを今から書きますが、少しご辛抱くださいね。

貸借対照表を思い浮かべて欲しいのですが、

左側の借方には、会社が所有する資産の一覧が書かれてあります。

資産も現金化しやすい流動資産と現金化しにくい固定資産と、

会社によって繰延資産がありますが固定資産の一部とお考え頂き、

ここでは資産は、現金化のしやすい流動資産と、現金化しにくい固定資産の二つがあるとお考え下さい。

 

そして右側の貸方には、資産を得るために、どのように調達したかの明細が書かれてあります。

大きく分けると、他人様から借りた負債と、

自分の資金や出資を受けた、返さなくても良い資金である資本の二つから成り立っています。

また負債は、すぐに返さないといけない流動負債(1年以内に返済が必要)と、

すぐに返さなくても良い固定負債(1年以上先の返済で良い)の二つに分けて計上されています。

 

非常に簡単で分かりやすいことですが、

同じ資産の額の会社でも、たとえば総資産が1億円として、

A社の場合、負債が3千万円・資本の部が7千万円、

一方B社は負債7千万円・資本の部が3千万円としますと、

もちろんA社の方がB社より、返済する額も少なく、金利の支払いも少ないので、

資金繰りが楽なのは当たり前です。

 

この当たり前のことを見る指標を自己資本比率と言います。

この自己資本比率は資本の部の額/総資本の額で求めます。

 

この自己資本比率の数字は理想的には30%以上とか言いますが、

私の経験では30%以上の自己資本比率の会社はなかなかお目にかかれず、

20%以上もあれば上々で、15%程度あれば問題ないと私は判断しています。

しかし、この数字が10%を切るような場合は、

かなり融資のNGの可能性が高くなります。

 

経営者の方で自分の会社の自己資本比率を知らない方はあまりいらっしゃらないと思いますが、

万一いらっしゃったら、ぜひ一度計算してみてください。

もし10%以下だったらどうするかについては、明日続けて書いていきたいと思います。

 

 

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