銀行融資に対する常識との乖離 2 | 思うように資金調達ができない方へ

銀行融資に対する常識との乖離 2

12月26日

 

               

 

今日は一昨日書きました「銀行融資に対する常識と乖離」の2回目で、

ビジネスローンのメリット、デメリットなどについて、書いていきたいと思います。

 

先日も書いたように、多くの銀行が、中小企業に対する融資を、

ビジネスローンで対応するようになっています。

 

このビジネスローンができたことによって多くの中小企業が融資を受けやすくなったことは事実ですが、

デメリットもあり、この辺りをご案内したいと思います。

 

まず、メリットですが、これは融資のスピードが早くなったことと、担保が不要になったことに尽きます。

融資の可否は申込後数日で分かりますし、

融資に必要な書類が完備し、手続を迅速にやれば、

申込後1週間程度で融資実行が可能となっています。

 

また、ビジネスローンは、直近2期の決算書の内容を元に審査され、

この内容が良ければ、担保は全く不要です。

むしろ担保になる不動産を借入金で購入しているような場合、

自己資本比率などの点で、逆に融資が難しくなる場合もあるくらいで、

不動産担保の有無はほとんど融資に関係なくなりました。

 

これらのことから、以前の融資と比較すると、

融資を受ける銀行との預金上の取引実績が必要であったり、

銀行とコネとか、このようなことが全く関係ありませんので、 

一般顧客にとっては非常にやりやすくなったと言えます。

 

ところが、このメリットが会社によっては逆にデメリットになることもあります。

ともかくビジネスローンは2期の決算書の内容が全てと言っても過言でないので、

決算書の数字以外の、会社の将来性、状況、

数字に表れない会社の特徴や強みなども、ほとんど考慮されず、

数字が悪ければ、問答無用にNGになることです。

 

ですから、以前の融資のように、

会社の財務内容以外に審査の対象になっていた、

会社の現況や将来性、あるいは経営者の力量や人柄などと言った要素は全く関係なく、

NGになった場合、そこを何とか・・・・と言った交渉の余地がまったくなくなったので、

決算書の内容が悪いと融資の可能性はゼロとなっとご理解いただいて良いと思います。

 

このため、たとえば圧倒的な競争力のある商品を開発した会社がビジネスローンを申し込んだ時、

以前なら、今後の将来性などが考慮されることもあって、

今までは赤字だったけれども、高額の契約や販売予測から今期は黒字転換して、

塁損も一掃されるような場合、支店長の決済で融資が可能となったと言うような話もありましたが、

ビジネスローンでは、このようなことは皆無になったとご理解下さい。

 

スコアリングと言うのですが、

決算書上の数字を審査ソフトにインプットすると、

融資額、金利、融資期間などが自動的に判定されるシステムなので、

行員の裁量の入る余地が全くないようなシステムになっています。

情実やコネなどの入る余地がないので、

銀行にとっては、確かに馴れ合い融資や不正融資を防げ、

融資を扱う行員やセクション間の格差をなくし、省力化により銀行のコストも削減されると思いますが、

一方では、原石のような磨けば光る、つまり大化けするような会社をすくい上げて、

ビジネスチャンスにするような、本来バンカーとしての醍醐味であったような、

逸話はこのビジネスローンでは対応できなくなりました。

 

このように、新規取引の中小企業をほぼビジネスローンで対応するようになった銀行に対して、

顧客の会社も考えを変えていかないで、従来の考え方で銀行に対応した場合、

まったく融資を受けることができなくなったことは事実です。

 

何が重要かと言えば、もうお分かりのように、決算書の存在が非常に大きくなったということです。

今までのように、決算書は税務署に届けるための資料と言う考え方で、

顧問の税理士に一任していたような会社は融資が受けにくくなったとお考え下さい。

 

では、決算書がどうあれば良いのかについて、明日以降もご案内していきたいと思います。

 

 

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