三井住友銀行排除勧告のその後 | 思うように資金調達ができない方へ

三井住友銀行排除勧告のその後

12月23日

 

                

 

三井住友銀行の融資セクションである複数の法人営業部が、

融資を行うと言う優先的地位を利用して金利スワップと言う、

金融派生商品を顧客に売りつけたとして、

公取委から排除勧告を受けたことは記憶に新しいところです。

 

弊社の顧客も、この金利スワップの商品を買わされていた数は多く、

この金利スワップの商品購入が条件と言うことで、融資を断わった方も多くいます。

 

三井住友銀行のあるセクションと取り引きをされている方からの話ですが、

その担当者が言うには、この排除勧告は結構融資の営業にも悪影響があったそうです。

 

そこで、担当者に「じゃ金利スワップはもう売らないのか?」と聞くと、

担当者は「もう売れないですね。でも代わりに保険関連の商品を薦めようと思っています。」

と答えたそうです。全く懲りないと言うか、ことの本質が見えていないですよね。

 

この話が、単にこの担当者の考えであるか、

あるいはこの担当者が属するセクションの方針なのか、

銀行全体の方針なのか分かりませんが、

 

銀行全体の方針であったとすれば、これは大問題です。

 

もちろん金利スワップについても、

銀行の方針として、「融資をする時の条件として金利スワップを関連販売するように」といった、

決定をしているのではなく、

金利スワップの商品を売ることを決め、それを融資セクションでも取り扱う。

しかし、その販売方法は現場に任せるような、多分優先的地位を利用した販売になったとしても、

それはそれ、暗黙のうちに了解しているようなことであり、

経営者も売り方は別に、ともかく収益を上げることに腐心している人間ばかりなのです。

 

よくワンストップショッピングと言われるように、

関連商品などが一箇所で買えれば便利と言うことなのですが、

こと融資と言う商品を販売するセクションのこととなれば、

通常の商品とはかなりその性格が異なります。

 

通常の商品は、売手より圧倒的に買手の方がその地位は強く、

接待となれば、売手が買手を接待するのが常識です。

 

しかし、融資については正にこの逆で、

買手の運命を決めるお金が商品なので、

口では顧客主義とは言っても、

実際上は買手より売手の方がその地位は上で、

中小企業の経営者(買手)が銀行の支店長(売手)を接待する構図になる訳です。

 

このような力関係のある取引のセクションに、

関連商品を販売させれば、

当然のことながら、銀行が口で買わなければ融資はしないと言わなくても、

関連販売商品もあると言われただけで、購入が融資の条件だと、

よほど鈍感な人でも気が付くはずです。

 

このように今回聞いた顧客の情報が本当なら、

全くこの銀行は反省していないと言わざるを得ません。

 

金融の自由化の流れの中で、

銀行にも多種多様な金融商品を売れるようにしたのは、

一面便利になったとは思いますが、

むしろ日本の銀行自体が、節操なく収益に走るカルチャーから抜け切らないうちは、

保険とか関連商品を融資セクションでは取り扱わせないようなルールを、

それでも優先的地位を利用した販売がなくならないような場合は、

銀行に保険など関連商品を販売させないようにすることも必要になってくるのではないでしょうか。

 

こんなバーター取引を暗黙のうちに認めるようなビジネスモデルをYESと思う、

不見識な経営者が銀行の実権を握っているうちは、

世界の金融機関と伍して戦える銀行になることなど到底不可能と私は思います。

 

もっと顧客の事業や生活の利便性アップに、本当に寄与する商品の販売やサービスを開発販売して、

収益を上げるビジネスモデルを真剣に検討する必要があるのではないでしょうか。

 

よくよく考えてみれば、公的資金をたらふく喰らい、

預金金利をほぼゼロのような政策をしてもらっての史上最高益なんて、

何のためになるのかと言いたいし、

このような温室で利益を上げて何が名経営者かと言いたい気持ちです。

 

このように何の努力もしないで高い利益を上げる銀行の社員が、

偉そうに中小企業の経営者を批評批判するのですから全く笑止千万です。

 

こんな温室の環境では審査能力なんて磨かれるはずもなく、

いつまで経っても、設立後2年を経過しない有力な会社への融資を不可と甘えたことを言い、

大きなビジネスチャンスを逃していると思います。

 

どの銀行も横並びなら、当行は設立後1年でもやると言った気概を持ち、

その審査方法を開発するようなことをなぜやらないのか残念でなりません。

 

三井住友銀行は一方では、債務超過の会社にも条件付にあるにせよ融資をする商品を開発したり、

様々な他行より新しいサービスをする銀行でもあるので、

私は凄く高い評価をしている銀行です。

 

忌憚なく言って、何がしたいのか分からない東京三菱銀行なんて、

何にもリスクを取らなかった、またトライする気概も能力もなかったことが、

たまたま財務内容の悪化から助かっただけの銀行ですから、

独断と偏見ですが、こんな銀行より三井住友は数段良い銀行と思っています。

 

このバイタリティーを、近視眼的な数字作りに集中しないで、

顧客の利便性やメリットを追求したサービスに集中することが、

この銀行ならできるはずと思いますので、頑張って欲しい気持ちで一杯です。

 

私は桜上水と言う京王沿線に住んでいるのですが、

桜上水に都市銀行のATMがないのは東京三菱銀行だけです。

そのくせ隣の駅の上北沢には、支店もあれば、駅の別の場所にATMもあると言う、

何を考えているのかと思われるようなことを平気でやる銀行。

もちろんUFJ銀行と来年早々に合併するから良いのだと思っているのかもしれませんが、

この考え方、どう考えても銀行の都合中心で、顧客中心なんて嘘も良いところと思われませんか?

 

一方UFJは行儀はよくないと言われながらも、

24時間ATMを開放したり、無担保融資に非常に前向きな時もあった、

東京三菱銀行とは対極のカルチャーを持つ銀行と言えます。

新しい銀行は、どうせ東京三菱銀行が主導権を持つのだと思いますが、

UFJのバイタリティーを活用するような体制にしないと、

マーケティングのないただ規模だけの大きい銀行になる懸念を私は持っています。

しかしながら、この銀行でも若いジェネレーションの心あるスタッフなら、

きっと現状を懸念していると思うので経営者の早い交代が必要な業界だと私は思っています。

 

どの銀行も旧態依然の護送船団方式に慣れた経営者は、

銀行のためにも、顧客のためにも、もっと言えば日本のためにも、

早々に経営の場から去って新しい経営者にバトンタッチすることを切望しています。

 

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