銀行との交渉について 2
10月17日
いざ銀行と対決となると、
私なんかも、現在、第三者の立場として、簡単に対決した方が良いと顧客に言いますが、
当事者にとっては、結構大変なことです。
顧客にとって、交渉の場に出ることのできる人数は、社長と役員など、
その数がまず限られています。
ところが相手の銀行は、それこそ何人でも交渉の場に登場してきます。
決して交渉の場には登場しない本部の存在を考えると、数的には全く不利です。
更に、融資の契約上、もともと圧倒的に銀行が有利である戦いを、敢えてしているわけですから、
競売など、手続の選択肢も多く、圧倒的に銀行のほうが有利です。
更に、圧倒的な差は、顧客と銀行の体力の差です。
私も体験してみて、一番きつかったのはこの体力差でした。
私の場合、後で銀行に寝返った弁護士も、
時間さえあれば、絶対に銀行をやっつけられると言っていましたが、
如何せん、残念ながら、私と私の会社には、銀行と何年も時間をかけて係争できる体力、
つまり、資金力がありませんでした。
私の場合は、戦線を布告したとたん、
個人の公共料金の振替や口座からの出金まで拘束されましたし、
手形及び小切手帳の発行拒否など、
弱った体力に止めを刺すような処理を受けました。
このようなことから、
銀行とソフトランディングな解決を目指すような交渉ならともかく、本気で交渉しケンカをする場合は、
それなりの覚悟と準備が必要です。
ですから、何回かに分けて書きました、「抵当権限減額の具体的案件」の社長のように、
腹が決まっていない段階や用意周到な準備ができていない段階では、絶対にケンカをしてはいけません。
中途半端な気持ちで銀行とケンカをすると、
再起不能どころか、経営者の人生を変え、命まで落とすようなことにもなってしまう危険性があります。
交渉相手の行員も、顧客の本気度を自然に感じるはずで、
いい加減な気持ちで交渉に望んでいる相手なら、その対応は簡単です。
オウムか九官鳥のように、銀行の主張を何があっても繰り返し、のらりくらりと対応を続ければ、
顧客は体力を消耗し、勝手に譲歩することは目に見えているので、
自分の将来を掛けてまで、顧客のことを考慮するような対応をすることは99%ありません。
しかし、相手が本気で、死ぬ気で、自分を捨てて交渉に臨む相手には、
銀行の担当者も所詮サラリーマンの域を出ませんから、
自分の将来が最も大切ですので、顧客との温度差からも、
当然ながら、もっとも、このような相手が苦手です。
担当者の上も、またその上の職責の行員も、やはり自己保身が大切なサラリーマンなので、
自分の身に危険の懸念を感じると、初めて、ある意味、真剣に対応し、
当初から思えば、驚くような、顧客にとってメリットのある結果が出ることも期待できます。
まさに、請求額の全額を補填された飲食業者(10月9日からの15年前銀行が最も懸念したことは・・・」参照)がそうであったように、
自分を捨てた顧客の対応については、さすがの銀行も弱いようで、
銀行との交渉の結果は、顧客の腹をくくった度合いに比例すると言っても過言ではないと思います。
ともかく言いたいことは、銀行とのトラブル解消のための交渉は、
借りた金は返すな的な本のように、あっという間に、解決できるようなものでは決してありません。
しかし、書いてあることは決して誇張でも、嘘でもありません。
かなりプレッシャーのかかる、喧々諤々の、身を削るような本気の交渉をして、
初めて、本に書いてあるような、劇的に顧客にとってメリットのある結果が出るものとご理解いただきたいと思います。
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銀行融資のことにポイントを置いた、このブログと連動するCDです。

