アメリカの台風被害を見て
9月24日
前回の台風カトリーナに続いて、今回の台風リタも大きく、また大きな被害を及ぼしそうな状況です。
私なんかは、前回のカトリーナで1万人もの人々が亡くなったことに、
素直になぜアメリカでと言う印象を持ってしまいます。
日本にも台風はよく来ますが、
1万人もの人々が亡くなるなんて、常識外で、私は調べたわけではありませんが、
日本で1万人もの被害者が出た台風なんて、今までになかったんじゃないでしょうか。
でもよく報道を見聞きしていると、
亡くなっている方は、非常に貧しい人達で、
日本以上に貧民層の多いことが、今回のように台風が来ると分かっていても避難できないこととなり、
大きな被害が出た原因だと言うことです。
何度かこのブログでも書いていますが、
私にはサンフランシスコ郊外にアメリカ人の義理の兄やいとこ達が住んでいて、
彼等だけのせまいアメリカの世界かもしれませんが、
話を聞いたり、一緒に体験したりしていると、
結構納得できる住みやすい国だと言う印象を持っています。
しかしながら、今回の台風での被害の報道を見て感じるのは、
とてつもない台風が来ることが分かって、避難勧告が出ても、資金的なことで非難できない方がいっぱいいると言う事実です。
実はアメリカ人の義理の兄と結婚しているのが、家内の姉なのですが、
一昨年重度のリンパ腺癌にかかり、いつ死んでもおかしくない状況にもなりました。
ところがこの義理の兄一家は結構な資産家であったため、
ニューヨークとアメリカでも2箇所しかないと言われる、
この癌専門の有名大学の付属病院のようなところで、
保険に加入していても毎月数百万円かかる治療費をかけたところ、
なんと完治して元気になり、来月も日本に遊びに帰ってくるようになりました。
この義理の姉の病状は、リンパ腺癌で亡くなった、いかりや長介氏の癌よりも、
もっと難しい完治の可能性の低い癌だったそうです。
このような凄いアメリカの医学の質と、いとこが医者の卵で、彼の勉強やトレーニングの厳しさなどを聞いて、自分も癌など難病にかかったら、アメリカで治療すれば良いなと思っていました。
しかし先立つものはお金だと、
ある意味明確で分かりやすいなどと言う印象を持っていましたが、
今回の台風被害を見て、やはりお金を持っていない人は治療も受けられず早死にする国と言うことを痛切に感じてしまいました。
アメリカは本当に貧富の差が大きい国で、
この原因はいろいろあると思いますが、
日本やドイツの台頭で、産業の競争力が低下することを受けて、
レーガン政権時代に、
ハード産業から金融や知的所有権などのソフト産業を中心とすることに政策転換した、
いわゆる脱工業化と、
アメリカは消費する国と言った体質変換が、
生産業に従事していた中間所得層の崩壊を生んで、
よく言われる勝ち組負け組み社会の明確化につながったと私は思っています。
このようなことが社会の治安悪化や、
この貧富の差と希望の格差で、国民が持つ不満をそらすために、
恒常的に戦争したり、対戦相手を明確にしておく必要になっているのだと思います。
よく言われることですが、
アメリカはアラモの砦、パールハーバーに続いて9.11も、
噂通りアメリカの台本どおりの戦略の一つであったのかも知れません。
同様に中国における貧富の格差が生んでいる政府への不満から暴動が起き、
反日運動もアメリカ同様、
中国政府が国民の人心を掴むための戦略の一つかもしれないと言われているように、
貧富の差が大きいと言うことは、改めて人心疲弊や治安悪化などの社会不安を呼び、
たとえ勝ち組に残れても、セキュリティーなどを考えると、
決して良いことではないと改めて考えさせられました。
話は台風の話に戻りますが、
義理の兄などの話によると、日本と比較して治水の質も悪く、
最大の問題は、めったに起こらない事故に対する備えのような事業は、
非効率とか、過大投資等との非難が起こり、場合によっては訴訟を起こされて、
市長などが罷免されることもあるそうです。
と言って、日本のように、結果的には高い治水レベルとなっているかもしれませんが、
財政のことも考えず、法外に高いコストがかかる政官業癒着でこれに関わる人間の利益が優先されるのも問題です。
ただ、いまの日本はドンドンアメリカと同様、中間所得層の崩壊が進んでいるのも事実です。
私のように政治家を目指したことのない人間は、
機会均等であれば、結果は本人次第、競争社会も悪くないと思い、
ともかく結果を出すために頑張っていくぞと思ってきましたが、
ちょっと考えを改めないといけないと思った、今度のアメリカの台風被害でした。
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