決算書の重要性 | 思うように資金調達ができない方へ

決算書の重要性

8月24日

 

 

多くの経営者の方々が思っていらっしゃる以上に、決算書は重要です。

融資の可否は直前期の決算書の内容が全てといっても過言ではありません。

 

たとえば、前期が赤字決算である場合、

今期になって、いくら黒字基調で、多額の利益を上げている状況で、

この部分を直近の試算表で収益の改善を訴えても、

銀行の審査の基準は、あくまで前期の赤字の決算書を根拠とします。

 

ですから、融資と言う観点から言えば、

税金対策で若干の赤字決算をしたり、

トントンにするために減価償却費を計上しないような処理をして、実質的赤字を強調したりすると、

致命傷になる可能性があります。

 

考えてみれば銀行がこのような措置をすることは当然で、

言ってみれば試算表なんて、決算期に修正される性格の書類に過ぎず、

公的に間違いないと証明されている書類ではありません。

 

会社の唯一商法に法った公的書類ですから、決算書を中心に審査するのは当然のことと思います。

 

ですから、決算月の近い時期に銀行に融資を打診すると、

ほとんどの場合、今期の決算書を見てからの判断にしたいという答が返ってきます。

 

たとえば、今お手伝いをしている会社でも、このような事例がありました。

確認会社の有限会社でやっと先日2期の決算ができた会社で、

1期目は赤字だったものの、2期目で黒字となり、通期でも黒字になった会社ですが、

売上は1億円程度、現金商売なのでキャッシュフローは順調です。

 

通常なら、1500万円~2000万円程度の無担保融資の可能性があるのですが、非常に難航しています。

 

なぜかと言うと、確認会社で設立しているので、黒字になったとは言え、

自己資本が非常に薄く、この点が問題になっているのです。

 

では増資すれば問題がないかと言う話を銀行に投げかけましたが、

あくまでも審査に反映するのは、前期の決算で、今増資してもこの点が反映されるのは来期以降になると言う返答です。

と言うことは、今回融資が見送られると、この銀行についての融資は1年以上先になるわけですから、

この会社にとっては大変なことです。

事業計画が全く狂ってしまいます。

 

このように決算書の内容は、多くの方々が思う以上に重要で、

シンプルな融資だけではなく、全ての資金調達に影響を与えます。

 

このようなことから、ただ税務申告をするための資料という程度の認識では、

いざ資金調達をといった時に、まずったと言う事になる訳です。

 

中小企業の社長はややもすると、日常の仕事に忙殺されて、

経理処理をいい加減にしている方も多いようですが、

社長の大きな仕事の一つが、資金調達の審査に耐えうる決算書作りとご認識いただきたいと思います。

ですから、決算書作成のもととなる日常の経理処理はとても重要です。

 

また、良い決算書ができれば、ほぼ資金調達ができたといっても間違いがないくらい重要ですので、この作業をサポートする会計顧問(会計事務所など)の選定ももっと慎重にされることをお薦めいたします。

 

決算書の提出期限の直前になってやっと決算案ができてくるような場合、

まず自社の経理処理システムを改善し、また会計顧問のサポートが悪い場合は、

すぐにもっと良いサービスをしてくれるところに変更する必要があります。

 

本当に決算書は重要なので、資金調達が上手く行かない方はチェックして見られたら良いと思います。

 

 

 

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