本当に資金ニーズがないのか 続編 | 思うように資金調達ができない方へ

本当に資金ニーズがないのか 続編

8月22日

 

 

昨日はテレビなどでよく話される、資金ニーズが少ないというについて感想を書きましたが、

今日は中小企業の経営者にもこの点で大きな勘違いをしているところがあることについてお話をしたいと思います。

 

初めてお目にかかる経営者の方の中で、時々次のようなことを言う方がいらっしゃいます。

「どうせ銀行は中小企業に貸す気なんかありませんので・・・・・」

「銀行は貸し剥がしはするけど、金は貸さない・・・・・」

要は、銀行は中小企業に融資をする気が、もともと薄いと言う認識を持っていらっしゃるみたいなのですが、

これは大きな勘違いであると断言したいと思います。

 

大げさではなく、都市銀行についてはここ2年間ほどは、

新規取引先の中小企業への無担保融資に限れば、これほど融資が行われた時期は今までになかったのではないでしょうか。

え!? と驚かれる方も多いと思いますが、

約10年間、ほぼ毎日と言って良いぐらい顧客の資金調達のお手伝いをしている私から見れば、

間違いのない事実と確信しています。

 

そんなことを言っても、うちの会社には銀行、まして都市銀行なんて相手にしてくれないと嘆かれる経営者も多いかと思いますが、次のことを確認してみてください。

 

それは多分、もともと銀行から融資を受ける条件に合っていないか、

融資をどうせ受けることができないと思って打診をしていないかの、

どちらかではないでしょうか。

 

数年前のように、銀行が自行の財務内容の都合で、与信の低い中小企業に事実上貸す気がなかった頃と違って、今の銀行は、融資の条件さえ合えば、中小企業に融資をしたくてしょうがない状況です。

 

ですから、融資の条件に合う会社であるのに、都市銀行からの融資は無理と最初から諦めている経営者がけっこう多いことに我々は驚くとともに、なぜこんな行き違いが起こるのかと考えてみると、次のようなことが分かります。

 

確かに以前は、特に都市銀行は、信用力の高い企業にしか融資しなかったことは事実です。

担保さえあれば貸すとは言っても、バブルの一時期を除いて、それなりの一部の企業にしか貸さなかった傾向があったことも事実です。

その後、バブルで大変な不良債権を抱えた銀行は自行の自己資本比率保持のために、

中小企業、中でも新規先への融資をしたがらなかったことも事実です。

ところが国の意向も有り、不良債権の処理の目処が立ってからは、

新しい収益源として、中小企業への融資。

特に無担保融資に力を入れることとなり、今では、銀行間での中小企業への融資合戦的な様相を呈しています。(ただ、合併の件もあるのか、東京三菱銀行とUFJ銀行について、新規についてはこの限りではありません。)

 

このような流れを中小企業の経営者の方々が理解していないこともありますが、

それよりも、銀行が融資をしないという錯覚の原因は、

このブログで何度も何度も触れていますので、以前からお読みいただいている方には耳にたこができる話しで恐縮ですが、初めてお読みいただく方にぜひお伝えしたいことですので、少し我慢していただきますが、その大きな原因は、銀行の審査する内容が現在と以前とでは違うことに気がついていらっしゃらないことにあると思われます。

 

以前は財務内容と担保力はもちろんですが、

経営者の信用力、人柄、熱意など評価と、会社の経営方針、営業販売力、企画力や社員のモチベーションなどの評価。あるいは、銀行や銀行員とのつながりや取引履歴などを、担当セクションや担当者の主観的な判断で審査していました。

 

ですから、この時代は、銀行の頭取と親しいとか、政治家からの紹介などが実に効いた時代でもあったのです。

 

この結果、この時は一度、融資を前提とした取引をスタートして、

約定どおりに返済をして、銀行への預金協力や、口座の残高の維持などに注意を払い、

銀行主催のゴルフコンペなどにも積極的に参加し、時々支店長や融資課長などを接待したりしていれば、

多少財務内容が悪化したとしても、

社長の手腕を信頼しているから大丈夫と言った具合に、

言わば銀行と顧客の運命共同体的、サークル的な会員組織のような中で、宜しくやってきたわけです。

 

この前提として、会社が最悪な状況になっても、銀行としては毎年価値が上がって、担保力も上昇する不動産さえ担保として押さえておけばOKだった時代で、銀行もこのサークルに加入した顧客も、非常に楽な時代であったと思います。

この頃の銀行取引については、私も某都市銀行から、この手法で数百億円の融資をしてもらったので間違いありません。本当に楽な時代でした。

 

ところが、バブル以降の約10年間、銀行自体が破綻したり、銀行の財務内容の悪化のために融資をできなくなった時代を経て、現在に続く新しい時代に移るわけですが、以前の融資方法についての反省から、審査の内容が大きく変わることになるのです。

 

この続きは明日にお話いたします。


 

 

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