JALに一言
8月19日
今日グアム島でノースウェスト機が着陸後前輪を折るという、なんともお粗末な事故がありました。
機種を見るとボーイング747―200という、ジャンボでもかなり古い機種で、多分就航後20年以上は経っていると思います。
アメリカの航空会社はけっこう古い機体を飛ばしていることが多く、
機体が古いことで起きた事故もけっこうあると聞いています。
確かパリに向かうTWAのジャンボ機が大西洋で空中爆発した事故もあったと思いますし、
航空会社は覚えていませんが、機体の上の部分がパックリはがれた事故もあったと記憶しています。
私は最近少し回数が減りましたが、航空機を利用する機会が本当に多く、航空機事故にはかなり神経質になっています。
また、子供の頃から飛行機それも旅客機が大好きで、そのせいか今でも新幹線行けるところでも、
なんとなく自然に航空機を利用してしまいます。
それもほとんどJALを使っています。
理由は、今は違いますが、私の若い頃のANAはいまいちショボイ会社だったし、事故も多かった印象が強いことと、たまたま家内がJALの客室乗務員だったり、機内で自殺未遂を起こしたJALの副操縦士が大学のサークルの後輩だったり、なんとなくJALには馴染みがあるからです。
どうも最近のJALはトラブルが多く、家内のJALの人脈から聞こえてくることは、
JASとの合併で組織が上手く機能していないことと、
何よりも問題は整備がどうもイマイチのようだということです。
これはかなりやばいことだと思います。
それと前から気になっているのが、古い機体の退役を遅らせていることです。
この間福岡空港からホノルルに行く飛行機のエンジンが空中で破壊した事故があったと思いますが、
この機種はDC10というボーイング747―200 よりも古い機体です。
この飛行機は乗った瞬間古臭いなと感じる機体で、航空機を利用する時は、タイムテーブルで機種を調べて、この機種だけには乗らないようにするほど古い機種です。
本当は何年も前に退役させる予定だったのを、財務内容のために退役する時期を遅らせた機種で、
まだ飛ばしているのが信じられないほどです。
JALもJASと合併して規模は大きくなったのですが、株式の時価総額は確かANAに抜かれたはずで、
今JALは迷走しているように感じます。
この原因の特定はできませんが、私の仕事上の判断で言えば、良い経営者に恵まれていないことが一番の原因だと思います。
どんな経営者でも、財務内容を良くするためには、
シンプルに考えれば、売上を上げ、コストを下げるしか方法がないわけで、
そのために全ての経営資源を使い、調整しバランスをとって、その効果を最大値にするのが経営者の役目なのですが、JALは、売上を大きくするためにJASと合併し、そのコスト増を整備コストと新しい機種の導入の先送りという航空会社の死命線のようなものにまで、コスト削減の対象にしています。
しかし、このような直線的な視点としか思えない、単純な規模拡大をはかり、そのつけのため、安全のためのコストまで削減する方法は、長期の視点で見れば、必ず安全崩壊と言う点で顧客の信任を失い、結果として利益は減少し、会社は崩壊への道をたどります。
弊社の案件でも、このような単細胞的なことしかできない経営者を時々見ることがあります。
たとえて言えば、現在のJALは、
料理店を経営する会社が、規模を大きくするために、経営内容の悪い料理店を買収し、
規模拡大で増えたコストの減額対策を、この会社の基本と言える料理の原材料の質を落として対応していることと同じです。
規模も遜色なく、経営内容も良く、安全でしかもサービスも良いことで有名なシンガポール航空の例もあるように、経営者の質によっては同じ航空会社でも、随分違った結果になります。
確かこの航空会社は機体の年数が新しい事でも有名で、JALだって経営者の手腕次第で、DC10のような古臭い機体を使用しないようにできるはずです。
たぶんJALは半官半民であった頃の会社のDNAが抜けておらず、
入社時は優秀な人材でも、長期間このようなDNAの組織の中にいると、
民間の競争の激しい会社の経営者として相応しい人材に育ってこないのではないかと思います。
トラブル続出のこの機に、外部からでも良い経営者を連れてくること位までやらないと、
大事故や倒産の可能性さえあると感じています。
実は私は数年後、生活の拠点を海外に移す計画を持っています。
ただ、ずっと海外にリタイヤして住むのではなく、2週間交代で日本と海外を行き来しようと思っていて、
当然航空機の利用頻度は凄い数となりますので、
この時に、JALを安心して利用できれば良いなと思います。
今のままだったら、シンガポール航空を利用することになると思います。

