メリットのシェア 4
8月11日
今日は直接金融の、投資家と会社の関係についてです。
投資家と書きましたが、今日書くのは、そんな格好の良い話ではなく、
会社を救済したりお互いの融通のために行われる資金のやり取りの場合の話です。
このような場合は、投資家と投資先といったビジネスの動機とは違った動機で行われる訳ですが、
会社設立間もない頃の会社や経営不振の会社に対する直接金融は多くの場合、このような性格を持っています。
誰だって、全く海のものとも山のものとも分からない会社や、
経営が傾いている会社に、
いくら低金利時代、なかなか良い運用先がないとは言っても、
好き好んでこのような会社に、形は問わず資金提供する人はいないと思います。
しかし、このような会社に資金提供が行われるのは、
社長との個人的なつき合いであったり、過去の恩義に報いることであったり、
場合によってはお互いの存亡の危機回避とかいった動機が中心です。
このようなケースの場合、弊社の顧客でも時々見受けられるのですが、
契約書などはもちろんなく、取り決めも明確にできていないような形で、
つまり口約束のみの直接金融をしている会社を良く見受けます。
たいていこのような場合は、社債とか資本金で処理されていなくて、
借入金や、場合によっては仮受金として処理されています。
この資金の返済はどのようになっているのか、あるいは金利水準はと聞いても、
ある時払いの催促なしだとか、取り合えず借りていて取り決めはないとか、
いわゆる融通しあっているような場合も多く、
実に良い加減な形で直接金融が行われているようなケースが数多くあるので驚くことがあります。
原則論を云々するわけではありませんが、
会社の発展を本当に考えるのなら、
このようなスタイルで資金調達をすることは避けた方が賢明です。
理由は二つあります。
一つは、資金の出し手が個人の場合は問題は少ないですが、会社の場合はどのような経理処理をしているのか興味を覚えます。
多分貸付金か仮払金処理されていると思いますが、
往々にしてこのような場合、本当にある時払いの催促なし的な返済になっていて、
たとえば返済された50万円の中、いくらが元金でいくらが金利かさっぱり分からないようなことが多く、
中には借りた者勝ち的に、1円も何年にもわたって返済も金利支払いもないような場合は、
資金を提供した会社の財務内容は著しく毀損されていて、
資金調達に悪影響を少なからず与えていると思います。
もちろん、資金を提供した側のことなんか知ったことかという方もいると思いますが、
面白いといってはいけませんが、
このような不明瞭な資金提供を受けている会社に限って、
必ずと言って良いほど、逆の不明瞭な貸付金や仮払金を抱えている点です。
自分が資金を提供してもらう時はいい加減に、資金を出す時にだけ厳しくとは、なかなかならないようで、
不明瞭な資金の提供を受けている会社に限って、不明瞭な資金提供もしていることが多いと言う事実があります。
このことが会社の資金調達に悪影響を及ぼすことは、
このブログをお読みの方なら、ご理解いただけると思いますが、
不明瞭な直接金融を受けると、、回りまわって、自社の財務内容に悪影響を及ぼすというのが二つ目の理由です。
弊社の案件で実際にあった話ですが、
ある時払い的な形で資金提供をしてくれた会社の社長が亡くなった為、
遺族から一括返済と相当の金利の支払いを求められ、
提訴までされ、大変な経営危機に陥ったケースもありました。
あるいは、資金提供をしてくれた会社の経営者が病気がちになり、
義弟に社長が代わった途端に、一括返済を求められ、やはりこのことで経営危機に陥った会社も知っています。
このような場合弁明しようとしても、特に先のケースの場合、口約束をしていた相手の方がなくなっているので、ある時払いの催促なしだったと証明の術がなく、
また資金を出した方側もこのような場合、債権回収が非常に厄介でトラブルとなり、これを契機にせっかくの関係が悪化して、双方の会社にとって損害になったようなケースもありました。
今日はメリットのシェアと言っても、少し違う観点の話になってしまいましたが、
事業の資金の貸し借りは、お互いのメリットのため、明確な形で行わないといけないと思います。
親しい仲にもルールありです。
銀行融資のことにポイントを置いた、このブログと連動するCDです。

