資金調達と演出力の関係  創業後2年以降編 5 | 思うように資金調達ができない方へ

資金調達と演出力の関係  創業後2年以降編 5

7月17日


借入金も種類によって、融資の可否に影響するということについて、今日はお話をいたします。

ご理解を頂いている方にとっては、至極当たり前で、なんで今さらということなのですが、

弊社の顧客でも、全く理解していない方がいらっしゃるので、書くことにしました。


実は借入金が短期借入金か長期借入金かによって、

銀行の融資という観点から見ると、まさに月とスッポンほど違いがあります。

 

ご存知でない方のために、簡単に短期借入金と長期借入金の違いについて説明しますと、

・短期借入金  1年以内に返済予定の借入金

・長期借入金  1年以内に返済予定でない借入金

というように、非常に簡単明瞭な違いがあります。


この1年以内かどうかが、こと融資と言う視点で見るととても重要なことで、

流動比率と言う言葉があるのですが、

これは流動資産と流動負債の比率のことで、

当然、流動資産が流動負債よりも大きければ資金繰りが楽で、

この逆だと資金繰りが苦しいと言うことになります。

もちろん流動資産の中身によっては、たとえこの比率が良くても資金繰りが苦しい場合もありますが、

今日はこの点については触れず、後日改めてご案内したいと思います。

 

要するに、この比率が悪いと会社の格付けに影響を及ぼし、

融資がだめになったり、金利など条件が悪くなったりすることがあります。

 

ですから、銀行など金融機関からの借入は、できるだけ長期で借りていただきたいのです。

とは言っても、財務内容によっては、融資期間が1年と言うこともあり、

良い条件の融資を受けるためには、このような条件の融資も受けた方が良い場合もありますので、

仕方のない場合もあります。

しかし、銀行からの融資でも、短期借入をできるだけ長期借入に可能な場合は借り替えるとか、

複数の銀行や借入の口数がある場合は、長期借入でまとめてみるとか、

小まめに短期借入金を長期借入金に借り替える作業は大切です。

 

ただ今日特に問題にしたいのは、直接金融の場合の経理処理です。

社長から、あるいは親戚や知人から借入をする場合は、

できるだけというか、必ず、長期借入で対応をしていただきたいと言うことです。

 

さらに、もっと問題にしたいのは、

本当は1年以上借りっぱなしになっていたり、

1年以内に返済する予定がないのに、

短期借入金という科目で処理をしている場合がよくあるということです。

この場合も社長本人であれば、銀行も実質は資本金だという考え方もできますが、

親族と思われる名前でも、あるいは知人だと、

文句なしに1年以内に返済しないといけない借入金とみなされ、

融資の阻害要因になりますので、ぜひお気をつけ頂きたいと思います。

 

税理士の先生もお読みいただいているかもしれませんので、

お気を悪くされると申し訳ないのですが、

本当はこのような処理は、先生が指導すべき項目と思います。

 

「そんな税理士はいないよ」と言われるかもしれませんが、

今日お話した内容そのままの財務諸表を数多く見てきました。

 

社長にも問題のあることも多々あります。

節税の件は顧問の先生によく相談するが、

資金調達を前提とした財務処理については相談したことがないといった具合で、

このような意識が、けっこう資金調達の阻害要因となっていることは多いので、

ぜひご認識いただければと思います。

 


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