老人介護施設の資金調達について
6月15日
昨日ご相談のあった案件は、
老人介護機能を持つマンションを買取るための資金調達の案件でした。
少子高齢化の流れで、ビジネスチャンスを感じ、異業種からの参入も多い業種で、
よくご相談を受けるのですが、実は弊社にとって、けっこう頭の痛い案件なのです。
弊社の場合、公的資金のお手伝いはしておりませんし、
立地する場所が、かなり辺鄙なところが多く、
土地の地目も山林が含まれていたり、
不動産自体の担保で調達が非常に困難であること。
また、弊社の今までの経験では、
銀行や大手ファイナンス会社も、介護事業に精通している会社かどうかを、
審査の大きなポイントにすることが多く、
新規参入の案件の場合、よほど会社に財務体力があって、
良いサービスを継続できる可能性の高いと思われる体制が整っていないと、
資金調達ができないことが多いので、非常にご支援が困難です。
なぜこのように、金融機関のハードルが高いかと申しますと、
この業界は助成金の不正受給などの問題も多く、
よほど老人の立場に立った良いサービスを継続する決意のある会社が経営しないと成功しないと、
金融機関が捉えているからです。
その理由は、単に儲かるから参入したと言う企業では、
すぐにサービスにぼろが出て、悪い風評が広がって、
デフォルトになるケースが本当に多いからだそうです。
ですから、建築したり購入した施設(マンション)を、
介護に実績のある会社に一括売却するような場合は、資金調達の可能性も高くなるのですが、
この業界に新規参入の場合は、本当にお手伝いの難しい案件となります。
また資金調達の金額も高額になる場合が多く、難しさに拍車をかけています。
ですから、皆様の中で、
新規参入、それも介護事業に実績のある会社との提携なしに、
老人介護施設に高額な投資をしようと思われている場合は、
かなり資金調達が難しいので、自己資金でできない場合は、
一括販売か、介護事業に実績のある企業に運営委託をするとかを検討された方が、
ずっと現実的であるということをご認識下さい。
今回の案件は、すでに高額な手付けを打っていて、
引くに引けず、法定外の高利でも良いから最終決済の資金調達をしたいと言うことでしたが、
弊社は法定外の金利の資金など扱っていませんし、
いつも言うように破綻を最悪にするお手伝いはできないので、
申し分けなかったのですが、お断りしました。
この方、実はとても信用の高い会社の役員でいらっしゃるのですが、
個人的な仕事としてやっていらっしゃるようで、
またまた・・・・。
どうして、このような無謀なことをされるのか、残念でなりません。
最後に、「御社はきれいな資金しか扱っていないので残念でした。」と言われましたが、
きれいでない資金を扱うコンサルタントもきっと多いのでしょうね。(苦笑)
