保証協会のトラブルについて 2 | 思うように資金調達ができない方へ

保証協会のトラブルについて 2

6月6日


昨日は保証協会とリスケしている場合について書きましたが、

今日は、過去に代位弁済の履歴のある場合についてです。


弊社に来る案件でも、このトラブルが原因で融資が断わられたと思われることが多いので、

当たり前な話だろうと思われる方も多いと思いますが、確認の意味も含めて書いていきたいと思います。


ある社長が経営する食品会社ですが、非常に競争力のある商品開発に成功し、

取引先や協力会社からだけでなく、ベンチャーキャピタル数社から出資を受けています。

商品開発に時間がかかったこともあって、設立後3期は赤字が続きましたが、

相談を受けた直前期には売上も上がり、累損もほぼ解消された状況で、

弊社に、銀行からの融資の支援をして欲しいとご相談がありました。


財務諸表を見たところ、財務内容や業態に比較して、

銀行や信金から全く融資を受けていないので、

その理由を聞くと、

「何度か都市銀行はじめ、地方銀行など何行かに打診したが、全て断わられた。」

という返事でした。


このような場合、断わられ方で、断わられた理由がほぼ分かることも多いので、

断わられた銀行の対応について、一行一行聞いたところ、

ほぼ、申し込んだ翌日か、数日以内に断わられたということですので、

次のような質問をしました。


「過去に何か金融上のトラブルがありませんか?」

「いや、ありません」

「この会社の以前の会社でもなかったですか?社長だけではなく役員の方も含めてですが?」

「そう言えば、5年以上もかなり前ですが、私が○○市で社長をしていた会社の時、

この会社の融資が保証協会に代位弁済されたことがあります。」

この案件自体、2年前の出来事ですので、

最近は少し対応が変わっているかもしれませんが、

少なくともこの時は、今の会社でない過去の会社のトラブルが原因であっても、

融資が受けることができなかったようでした。


直近で融資を断わられた時から数ヶ月経っていましたし、

有力なスーパーとの取引もこの間に始まっていましたので、

弊社でも、何行かに打診をしましたが、

やはり門前払い的に断わられました。


銀行はこのような時に、顧客にも言わないぐらいですから、

弊社にも、もちろん、融資ができない理由は言ってくれませんが、

長年の勘で、銀行の対応や話し振りの中に、

財務内容ではなく、

代表者及び役員の属性の問題が理由で駄目だったと判断できるのですが、

この時も同じで、多分社長が以前経営していた会社の時のトラブルが原因と判断できました。


中にはどこの銀行とは書けませんが、

率直に保証協会とトラブルがあるので融資ができないと答えてくれる行員もいて、

保証協会と代位弁済が過去にあった場合は、融資は難しいと判断していただいて良いと思います。


先程の食品会社の話しに戻しますが、

このように社長が過去に保証協会とトラブルのある場合は、

銀行からの融資が必要であれば、

できるだけ早い時期に、代表権と取締役を退任し、

後継者に早く代表権を譲ることが大切です。


とは言っても、中小企業の場合、社長=会社というような構図になっている場合も多く、

このような場合は、社長は会長と言う肩書きで、実質的な経営を担うようにするのが現実的です。

事実、以前にも書きましたように、某銀行ですが、

このように、実質的な経営者に金融トラブルがある事実を知っていても、

融資をした場合が現実的にありますので、一つの方法であると思います。


この食品会社の社長には何度もこの話をしたのですが、             社長

未だに社長を続けていて、銀行からの融資はどこからも受けていません。

ただ、この社長の場合は、直接金融一本で当面は資金調達をすると言う、

明確な方針を持っていらっしゃるので、この方法も一つの選択肢であると思います。

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