銀行のやった罪なこと
6月1日
昨日ご相談に見えた方の案件で、
またまた、銀行の犯した罪な行状を一つ書きたいと思います。
最近はないと信じたいのですが、以前、某都市銀行で使われていた言葉で、
「提案業発」という言葉があります。
これは、銀行が銀行の業績をアップさせるために、
顧客に対して何らかの資金重要を喚起させる提案業務を言うのですが、
その提案内容はいろいろあり、
代表的な提案は、不動産、株式への投資です。
もちろん顧客の同意がなければできないので、
顧客の自己責任を問われるのはもちろんですが、
銀行の融資に頼る中小企業にとっては、
銀行の優先的な立場は否めず、
とんでもないと思っても拒みにくいのも事実で、
先日私の体験談の中で書いた、協力預金などはその最たるものです。
この他、とんでもない提案業発としては、
クラシックカーへの投資や、ヘリコプターへの投資、あるいは海外ホテルへの投資など、
通常の神経の顧客であれば引いてしまうような案件も実際にあったと、
銀行被害のご相談をお受けした時などに聞きましたし、
例の大きな社会問題になった変額保険も提案業発の一つです。
この提案業発の一つにゴルフ場の会員権販売があります。
体験したことのない方は驚かれるかもしれませんが、
これも現在はないと思いますが、
銀行の行員がゴルフ会員権屋の如く、販売しまくるわけです。
買う方も買う方ですが、
実は、私も前職の時、銀行の脅迫的斡旋で3つのゴルフ場の会員権を買った経験があります。
この中の一つは、後日アメリカのぺブルビーチを買収して悪名をとどろかせた会社のゴルフ場で、
ここなど、会員数が半端な数でなく、予約さえまともに取れなかったゴルフ場でした。
まあ、私の愚痴はさて置き、
弊社の相談役も体験していることなのですが、
バブル時に銀行に薦められたゴルフ会員権を買った事が原因で、
家をなくした方は相当いると思われます。
私だけでも10名以上知っているぐらいですから、
バブル期を中心に、全銀行を考えれば、どれぐらいの数があったか分からないぐらいです。
このような憂き目にあった方は、会社経営者だけでなく、
実は一流企業の幹部の人も多く、このことが原因で一家離散された方もいらっしゃいます。
今回のお客様も、まさに失くす寸前になっている状況で、
単に顧客の自己責任の問題と片付けて良いのか、
随分、銀行も罪なことをしたものだと思います。
なぜなら、半ば強制的に薦めておきながら、
念のためにと言って、自宅に抵当権を付けているため、
ゴルフ場の値下がりしたリスク以外に、自宅まで失くさせるようなリスクを、顧客に取らせているからです。
今回の案件は、取引銀行であった某第二地銀が破綻したため、
ご相談に見えた社長の会社の借入債務が整理回収機構に移り、
業績悪化のため、自宅が競売をされそうなので、その解決策がないかというご相談なのですが、
自宅を売却しても、債務が半分ぐらい残る状況です。
そして、ヒアリングしてみると、なんと債務額の半分が、ゴルフ会員権取得ためのローンになっており、
もしゴルフ会員権を使った提案業発を銀行がやっていなければ、
他の金融機関に借り替えるとか、売却するにしても手が打ちやすく、
この社長の再建策の選択肢は大幅に増えたものと思われます。
詳しくは書けないのですが、
このように所有の不動産価格と債務額のバランスが大きく崩れている物件の、
再生サービスを弊社も始めましたので、何とかなりそうではあるのですが、
銀行も罪なことをしてものです。
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