コンサルタントの上手な使い方
5月26日
弊社のような仕事を業とするコンサルタントや会社の数も、
以前に比べるとかなり増えてきたように思いますので、
お読みいただいている方の中にも、ご利用になられる方がいらっしゃるかもしれません。
また様々な職種のコンサルタントの方々とも情報交換をしてみると、
コンサルタントにとっての良い客、悪い客は共通項があることが多いようなので、
他のコンサルタントを利用する場合のご参考にもなるかもしれません。
せっかくコンサルタントを使うのであれば、他の案件よりも優先的な気持ちで、
コンサルタントに能力を最大限に出してもらうことが大切だと思います。
他のコンサルタントのことはよく分かりませんので、
私から見た、コンサルタントの乗せ方と言うか、うまい使い方を考えてみました。
どんなコンサルタントでも仕事である以上、一番のモチベーションは報酬です。
フィーの支払いについて通常の常識をお持ちの方であれば、どうということのない問題なのですが、
顧客の中には、なぜかお金のことになると汚いというか、他人に協力させておきながら、
不要になると支払う気が一挙になくなるという、非常に困った人がいます。
ここまで行かなくても、ともかく値引きをしまくらないと気の済まない性格の人もいます。
コンサルタントは見える物を売るのではなく、見えないサービスを売るわけですから、
コンサル中は顧客から見ると、良いサービスをしてもらっているのか、
してもらっていないのか、正直なところ分かりづらく、
結果が出て初めて○か×かが分かるようなところがありますし、
×だとたちまち資金繰りに影響するわけですから、
報酬のトラブルを抱えながらコンサルをさせるようなことは絶対に避けたほうが賢明です。
私の場合は、非常にはっきりした困った性格なので、
金払いが悪そうだったり、値引き原理主義者のような人のお手伝いは断わりますので、
まだ分かりやすくて良いのではないかと勝手に思っているのですが、
やる気ないコンサルタントに手伝わせると、
特に資金調達のお手伝いは、下手な金融機関への打診は、
その後その金融機関と取り引きが難しくなるような、致命傷にもなりかねないので、
法外なコンサルフィーの要求ならともかく、
常識の範囲のコンサルフィーであれば気持ちよく支払うと意思表示し、
気持ちよく働いてもらうことが大切です。
具体的に言いますと、コンサルフィーの条項が含まれるコンサル契約を、
コンサルタントを使うと決めたら、早く締結することです。
もし法外な条件をコンサルタントが要求したり、
条件が合わないようなら、早い段階で、コンサルタントを断わることも大切です。
報酬の目処がついて活動するコンサルタントと、
成約しても報酬をもらえるのかなと疑心暗鬼な気持ちで活動するコンサルタントとでは、
全くモチベーションも、サービス内容も、成果も違います。
私の場合も100%違います。現在は契約を曖昧にする顧客の案件は受けないことにしていますが・・・。
まず、コンサルタントを使う上手な1番目のステップは、
コンサルをさせる前に、コンサルタントと良く話し合って、
報酬を明確化させるための契約を早期に気持ちよく結ぶことです。
そして、成約したら、契約書の支払日に遅延なく支払うことです。
このような顧客をコンサルタントは大好きです。
ですから、次回のお手伝いも最優先で誠実に対応するでしょうし、
コンサルタントの方から、良い情報も持ってきてくれるものです。
逆に言えば、
支払うのが嫌な方、
法外に安く使おうと思う方、
使った後支払うのが惜しくなるような性格の方は、
コンサルタントなんか使わず、自分でやれば良いので、絶対にコンサルタントは使わない方が賢明です。
コンサルタントも人間ですから、ムカつく顧客のことは金融機関に対して良いことを言うはずがありません。
資金調達のコンサルタントは社会的にはステータスの良く分からないポジションですが、
金融機関はコンサルタントからの情報を想像以上に重視しますので、
懸念材料など吹き込まれると、良いはずがありません。
くどいようですが、コンサルフィーを惜しいと感じる方はコンサルは使わない、
使う以上は、リーズナブルなフィーなら、気持ちよく支払う意志を明確にすることが、
まず上手なコンサルの使い方の第一歩だと思います。
支払いの悪い、あるいは法外に執拗に値引く人を見ると、いつも思うのですが、
コンサルフィーを支払う立場の方も、本業では顧客から支払ってもらう立場である筈なのに、
なぜこのような基本的なことが分からないのか理解に苦しみます。
そのような方に忌憚なく言いたいのは次のことです。
支払いの悪いお客にあなたは良い商品やサービスを積極的に提供しようと思いますか?
支払いが悪い人や、法外に値引きを要求する人のことを、
あなたは良い客と思いますか?その客を好きになれますか?
このブログでも何度も何度も書いていますが、
成功している人の中にもこのこのような人は、もちろんいると思いますが、
弊社の顧客では、倒産したり、業績の悪い会社の社長の中に、
このタイプの人が本当に多いことを指摘しておきたいと思います。