M資金もどきの体験談 2 | 思うように資金調達ができない方へ

M資金もどきの体験談 2

5月5日


M資金もどきの話との、3番目の接点ですが、

この話をする前にもう一つこの手の話題で、身近な話をさせていただきます。


実は弊社の社長は、銀行を退職した後、ある上場企業の社長をしていたことがあります。

この話は、その時にリアルに聞いた話ではなく、

彼の後日談として聞いた話ですから、若干忘れた部分や、勘違いの部分もあるかも知れませんが、

ほぼ正確な情報と考えていただいて良いと思います。


社長に就任するや否や、早速この手の話が何件何件も舞い込んできたそうで、

最初は彼も「くだらない話として」取り合わなかったそうですが、

たまたま何回目かの話の時に説明に来たのが中学の1年上の上級生だったので、

もともと好奇心の強い性格もあって、駄目もとと思って一度トライすることにしたそうです。


最初は、資本金が基準に達しないので1社では難しいと言うことでしたが、

そのうち、段々条件が甘くなり、

最終的には300億円の資金を個人に提供できるということになったそうです。

この資金は何に使ってもよく、ただできるだけ産業復興に役立てて欲しいと言う要望はあったようです。


ここまでは、私の3回の体験でも、この手の話が好きな友人も体験しているのですが、

やはり、弊社の社長の時も、ここからどんどん日が延び延びになったそうです。

ただこの時は、最後まで着手金や運動資金のような資金の支払いの要請はなかったようで、

最終的には70歳を超えた元締めのような老人がやってきて、

「予算は組んであるが、御社1社では条件が合わないので、

地方銀行か信用金庫の代表者を紹介して欲しい。この金融機関と同時に手続させてもらう」

と言ったそうです。

この段階で「無理なのでお断りします」と断わり、この話は終わったのですが、

全く何のために、弊社の社長の元上級生はいろいろ精力的に活動したのか、

その意図が全く分からなかったそうです。

                                              疑問    

これからお金を騙し取ろうとするのなら、

わざわざ断わられるような、金融機関を紹介して欲しいという条件をつけるのも変で、

愉快犯としか思えないという印象だったようです。


もともと弊社の社長が中学の下級生であることを知らずに来たので、

知り合いと知って慎重な対応に変わったのかもしれませんが、

10数回も訪れたらしいので、もしメリットがないのであれば、

かなりの暇人か物好きだとしか思えません。


ここで考えられるのは、この手の話に取り組んでいる人々の大半は、

着手金や運動費を掠め取ろうとしているのではなく、

本当にM資金やM資金もどきの存在を、

なぜか分かりませんが、本当に信じているのではないかと言うことです。

このように考えると、一見メリットのないのになぜと言う疑問も解けるのですが、

じゃなぜ、好い歳をした大人が、こんなあり得ないような話に真剣に取り組むほど、

信じれるのかこの辺りに疑問が残る訳です。


この疑問は、3回目の体験で少し解けたような気がしました。

前置きが長くなりましたが、続きは明後日に詳しく書きます。



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