M資金もどきの話に要注意 | 思うように資金調達ができない方へ

M資金もどきの話に要注意

5月3日



時々皆様の中にも、喫茶店やホテルのラウンジで、数人の老人や初老の男女が、 やたら巨額の訳の分からない資金の話をしているのを、 見聞きされた方がいらっしゃるのではないでしょうか? 東京だと東京駅周辺の喫茶店や帝国ホテル、新橋の第一ホテルや赤坂周辺のホテルのラウンジでは、 このような光景に良く出会います。                                    

                                                                                       「資本金500億円以上の基幹産業の上場企業の代表取締役を知らないか?」 人物

「銀行なら資金量と同額の資金を、代表権ある個人に資金提供する」

 「頭取の名刺3枚、銀行のパンフレットをもらえば1週間後に頭取個人に1兆円を出す」

 「2泊3日の予定で上京してもらい資金者と面談をすれば資本金の10倍を社長個人に出す」

「本部はスイスにあって、日本政府も知っている・・・」

「もと○○銀行の頭取の夫人と皇室の○○が資金者である」などなど、

 好い歳をして分別もあるような男女が真剣にこのような話をしています。

 私もお金にまつわる仕事をしていますので、最近はあまり来なくなりましたが、 この手の話は良く舞い込んできました。


大体が70歳を超えるようなフィクサーのような風体の人物と初老の紳士と言う組合わせが多く、

「資本金300億円以上の基幹産業か銀行か信金の代表者をご存知だったら、ぜひ紹介してほしい」 というのがお決まりの文句で、

簡単な手続で巨額の資金が代表者個人に提供されると言うのです。

 「この手の話を良く聞きますが、本当に資金がついたと言うことを聞いたことがありません。 失礼ですが、ご実績はあるのですか?」と聞き返すと、

正直に、 「私はありませんが、資金者につながる知人の○○氏は実績があります」とか、

 「実はありません」と答える方もいますが、

大笑いしてしまうのは、 「半年前に○○銀行につけました」と言うので、

 「いくらついたのですか?」と聞くと、 「2兆円でした。」

 私も100回となくこの手の話を聞いていますので、 当然紹介した時のメリットは?なんて、質問も過去に何度か一応していますから、 万一この人物が銀行の代表者に2兆円の資金導入を紹介していたら、 どの位の手数料を手にしているかフィクションなりには分かっています。


実績があるのであれば、この人物も大金持ちになっているはずなんですが、

服装や持ち物で人を判断するのは良くないし、間違いの元であることも分かりますが、

それにしても金回りが悪そうで、とても億万長者には見えないので?????なんですよね。


 中にはこのような説明を受けた数日後に携帯電話の通話が料金不払いでできなくなっていたり、

相手は私のことを知らなかったのですが、私の知人からお金を借りて逃げ回っている人物であったりしたこともあります。


 私の友人に、このような話が好きな奴がいまして、

この彼に言わせると、 よくM資金で言われるような、

着手金や手形パクリ事件のようなことはめったにないらしく、

 彼もこの点が逆に大きな疑問点で、

 じゃ、なんでこのような1銭の得にもならないおとぎ話に、

真剣に打ち込んでいる人がいっぱいいるのか不思議でならないそうです。


そうなんですよね。

 私にこの話をするために、わざわざ東京まで 関西はもちろん四国、九州から

高い旅費と時間を割いてこられるですから、 やはり何かメリットがないと来るわけがないと思うのですが、 何のためにやっているのか、本当に不思議でたまりません。


 多分読者の方々の中にも、このような話を聞いたり、 上場企業の社長をしているなら、紹介をして欲しいという依頼をお受けになった方もいらっしゃると思います。


 この手の話のことについて、真偽については100%私にも分かりません。

 しかし、99,9%我々に来る話はインチキ話と思っていただいて間違いではないと思います。

 ですから、この話に夢中になっている方の殆どは、無収入で夢を追いかけている状況ですから、

 よほど資産を持っている方以外は、毎日の生活に困っている場合が多く、

以前書きました実績のないコンサルタントと同様、

服装や身の回りのものがみすぼらしいだけではなく、

 ボタンが取れていたり、靴のかかとがちびっていたり、手入れが行き届いていませんし、

 お茶代なども自分で支払おうとしません。


ただ中には、以前それなりのステータスであった人もこのような方の中にいますので、

 形は古いものの、バリッとした服装をしている場合もあります。

このような場合は肩書きと風体に騙されそうになる方もいらっしゃっても不思議ではありません。

それぐらい一般的に言って立派な肩書きを持っていた方も含まれています。


確かにこの話は、万一成約すると巨額の手数料が入るかのごとく説明をされるので、

特に経済的にピンチの状況である方、

大きな会社を経営していて破綻した方、

高額の資金を必要とする投資を計画している方にとっては、もしかしたらと思ってしまい、

 半信半疑ながら、打ち込み、結局は超無駄な時間とお金を費やし、

 ピンチに火を注ぐことになった方を数多く見てきましたので、

 この話には、よほど暇とお金に余裕のない方以外は止めて置かれた方が良いと思います。


 いや、この話は本当の話だと、ここまで言っても反論し、信じ切っている方が多いのが、

 この手の話に夢中な方の特徴ですが、

明日改めて、この手の話が好きな友人にも言ったことのない、

私の馬鹿馬鹿しい3つの体験談などをお話したいと思います。  


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