JR西日本の大惨事を見て
4月28日
私は阪神大震災時に西宮市の甲陽園と言う街に住んでいましたので、
今回のJR西日本の事故は、身近なところで起きた、非常にショックな事故です。
知り合いで事故にあった人は確認していませんが、
日常の、まったく死ぬ可能性さえ気付かぬ瞬間に、命を失われた方の驚きと無念さ、身に沁みます。
まだ事故の原因は分かっていないようですし、様々な要因が重なって起きた事故とニュースは伝えています。
しかしながら、原因と思われる中で一番気になることは、
(テレビ報道を100%信じていない私としては、報道の中身が本当かどうかも言えませんが・・・)
もし事実なら、
定時運行を破った運転士に課せられる再教育はかなりきついようで、
このペナルティを避けるべく、伊丹駅のオーバーランを過少申告するよう車掌に頼んでみたり、
安全運行を忘れて1分半の遅れを取り戻すことに集中して、
規定のスピードを30キロ以上もオーバーしてカーブに差し掛かり、
大惨事を引き起こしたのではないかと言うことです。
100人以上もの方が亡くなった今回の事故と比べるのは不謹慎と思われる方も多いと思いますが、
忌憚なく感じたところを書きますと、
「今回の運転士が陥った、安全よりも再教育を受けたくない気持ちを優先したこと」と、
「経営者が会社の破綻を恐れる余り、冷静に考えれば、やってはならない借金へとシフトしていくこと」が、
なぜか重なって私には見えてなりません。
電車の運転は、何よりも数多くの人命を預かる仕事ですから、
会社が決めた運行規定などを破ってもお咎めなしでは、済まされないのは分かります。
しかし報道が事実なら、JR西日本の再教育は、安全を確認する場でなければならないのに、
再教育を受ける者にとっては、単なるいじめと映った場合もあるようで、
再教育の場が、鉄道事業にとって最も忘れてはならない安全運行の徹底や喚起よりも、
単なるペナルティーとしての解雇などの恐怖感のみを植えつけるものであったことがとても残念で、
経営者の責任は非常に重いと思います。
突き詰めれば安全運行のためにやる再教育を避けるために、安全運行をせず大惨事を起こしたのですから、何とも矛盾を感じてしまいます。
私が日々仕事で出会う顧客の経営者が、
倒産したときに受ける基本的人権さえ侵される大変なペナルティと
再チャレンジ拒絶の社会と社会システムを懸念する余り、
無理は承知で、少しでも先送りすべく無理な借金を重ね、
本当にどうしようもなくなって、家庭崩壊、夜逃、自殺などが起きてしまうことと今回の事故は、
JR西日本には、再教育が本当の意味で、安全を確認できる場にすることを切望し、
政府やマスコミには、経営者の有限責任を保護し、再チャレンジが可能な社会にして欲しいと切望します。

