白昼夢としか思えない顧客からのご依頼
4月21日
少し寄り道をしてしまいましたが、4月17日に書いた二番目の180億円の融資一本化のご依頼についての続きからお話をしたいと思います。
このご依頼は、失礼ながら白昼夢と言っても言いすぎではないご依頼です。
経営者とお目にかからないままお断りしましたので、多分この案件を持ってきた弊社の提携コンサルタントの聞き違いか勘違いだとは思います。
そうでなければこの会社の経営者はかなり?????の経営者と言わざるを得ません。
数億円なら分かりますが、180億円もの巨額の融資のリスクを、1社で引き受ける金融機関があるとはとても思えません。
土地建物の部分を全てファンドで買取るとかいう話であれば、まだ理解できるのですが、
何度聞いても、確認してもらっても、借入金の一本化だそうで、
先日も書きましたように、年商600億円といっても、パチンコ業界では勝ち組の中でも決して上位のポジションではなく、売上1兆円を超える最大手の攻勢で、いつ売上が200億円になってもおかしくない状態です。
ところが会社自体は勝ち組で優良会社と思い込んでいて、金融機関がリスキーな会社と見ていることを全く理解していないために起こる認識の違いが、白昼夢のような融資計画を真剣に考えてしまわれるのだと思います。
毎月100件程度の案件の相談がありますが、実は、この中の20%~30%は白昼夢か、幻想画に近い案件です。
起業されて3期も経っているのに、通期の売上がわずか100万円。
であるのに融資希望額が1億円。
このように書くと、そんな非常識な社長はいないと思われるかもしれませんが、
このような仕事をしていると、驚くほどこれに近い案件が多く、
「資金さえあれば、すぐに10億、いや100億円の年商が可能だ」と、
真剣に熱心に説明をいただいても、正直なところ空しさを感じるだけです。
また不動産担保ローンの案件でも、最近白昼夢案件が増える傾向があります。
東京を中心に大型の優良物件に対する、不動産投資信託の買いの勢いが強く、
この市場では、まさに、80年代後半のようなバブル状況手前のような状態になっています。
ところが、90年代の時とは違い、全ての地域、全ての物件がバブル状態になっているのではなく、
投信の対象にはならない中小物件は、若干上昇傾向にはあるものの、
一部の地域を除き、大型物件のように価格は上昇していません。
ところが投信の対象になった物件の近くに物件を持つオーナーは、
近隣の売却例として、その投信が買い上げた価格の噂を鵜呑みにして、
自分の物件も同様の坪単価で売却が可能と勘違いしてしまいます。
このようなことから、何度もご案内している収益還元法で、甘目に計算しても3億円の評価の物件を、
「銀座の物件なのに5億を切る評価を出した金融会社は非常識だ」とオーナーが怒りまくる状態になってしまう訳です。
このようなオーナーの自己満足的な評価は幻想画であって、何社も何社も金融機関を訪ねて打診してみても、ほぼ評価は変わらす、徒労に終わってしまいます。
このブログの題名ではありませんが、「思うように資金調達ができない方」は、
ご自分の資金調達が、冷静に見て白昼夢や幻想画ではないのかどうかチェックされることをお薦めいたします。
明日は不動産賃貸業の社長で、超幻想画的な資金調達を考えていらっしゃる実例のお話をさせていただきます。
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