私がブログを書こうと思った動機 | 思うように資金調達ができない方へ

私がブログを書こうと思った動機

5月10日

樹林

「仕事として見た資金調達コンサル業」をこれからも随時書いていきたいと思っていますが、

このことと、今日の題目である、私がブログを書こうと思った動機は、重なる部分があります。


それは毎日書いてきましたブログにも、随時書いて参りましたが、

私がブログを書こうと思った動機の一番は次のことです。

 

・「経済的要因で死ぬのは止めよう」

・「人を追い込む金融制度や習慣は改善しよう」

 

この2点が最も強い動機です。

資金調達の実状を書くのも、経済的苦境に陥らないための方法として書いているつもりです。

 


私は、現在東京に住んでいて、ほとんど毎日自動車を使って移動していますが、

時間的に過密なスケジュールや遠隔地に出向く時は、

JR,私鉄、地下鉄などの電車を利用します。

明日は午後から3件横浜でアポイントが入っていますので、電車を利用し移動します。


よくお聞きになることかもしれませんが、

私の体験でも、1週間ほど毎日電車を利用すると、

1回位は必ずと言って良い程、人身事故が起こり電車がしばらく停車するという、

アナウンスに直面してしまいます。

もちろん、正確にカウントしたわけではないので、

実際の頻度は分かりませんが、

本当に1週間に1度体験するかのような頻度で、起こるかの印象を受けていますので、

きっと実際の数も多いのだと思います。

 

人身事故といっても、過失もあるでしょうが、ほぼ自殺ではないかと思います。

ホームページで調べてみると、確かにその数は多く、

 

平成15年の自殺者は3万4427人。

そして自殺率で言うと、

日本の自殺率(人口10万人当たりの自殺者数)は27.0と、

先進国中でダントツの1位(英国の3.6倍)であり、

ロシア、ハンガリー、ウクライナに次ぐ世界第4位だそうです。

 

この中でも経済的な要因での自殺者数は8897人で、

その内容は、「負債」「生活苦」「事業不振」などが主なところということで、、

現在の日本は決して正常な状況ではないと思います。

 

なぜ

・「経済的要因で死ぬのは止めよう」

・「人を追い込む金融制度や習慣は改善しよう」

の2点がブログを書く動機になったかについては、

やはり、私の体験が大きな動機になっています。

 

もちろん、自分自身が数百億円の負債を負った体験や、

資金調達のお手伝いを始めてからの、顧客の自殺や夜逃げの体験も大きいのですが、

もっとも脳裏から忘れられないのは、

やはり、バブル時に同業でお付き合いのあった、

ある不動産会社の社長の自殺でした。

 

その社長の会社は、ある地方の大都市にあり、バブル期に急成長していました。

経済雑誌や地方紙にも取り上げられ、ある意味有名人でした。


その頃、私も有頂天であった馬鹿社長時代で、

この人とはよく一緒に遊び、まだ若く元気だったので、

夜を徹して飲み屋をはしごしたものでした。


バブルがいよいよ怪しくなった92年、私もそろそろ大変な時期になるのですが、

この彼の会社の良からぬ噂を聞くようになり、

彼と会った時に「お互いたいへんだな。大丈夫か?」と聞いても、

「大丈夫。大丈夫。これくらいのことで負けたらあかんよ。」と言うばかりで、

私も周囲から、いつも元気ですねと言われていたのですが、

この彼の明るさと強さには、たいしたものだと思っていました。


この年の秋ですが、彼の会社のゴルフコンペがあり、

一緒の組で回ったのですが、

この彼いつも通り元気で、饒舌で、人に対する気遣いも相変わらずで、

この頃聞いていた、いよいよ彼の会社が危険水域に入ったという噂が本当かと思うぐらい元気でした。

ただ、この日、異常にパターの上手い彼が、3パット、4パットをするので、

おかしいなとは思っていました。


それからパーティーがあり、2次会と、いつものスケジュールが続き、

いつもなら、この辺りから、彼とあと数人の仲間と3次会、4次会と続いていくのですが、

この日は、「子供が風邪を引いているから今日は失礼するよ。」と帰ろうとするから、

「珍しいな。雪が降るぞ」なんて軽口をたたき、別れました。

別れ際に、

「本当に楽しかったわ。お前らと友達で助かるよ。」といって握手を求めるので、

この時、彼と初めて握手し別れました。


今から考えると、握手なんてする習慣のない彼が、

握手を求めたことも何かの前兆だったのかも知れないと思います。


翌日、車のラジオで彼の短銃自殺を知ることになりました。


彼の死は非常にショックでしたが、

何よりも、自殺する前日の、別れ際は少し、いつもと違うとは言え、

本当に元気で明るく、心遣いも細やかで、

とても自殺前日の人とは私には思えませんでした。


追い込まれながら、その寸前まで、強くいつもの彼として振舞っていた心中を察すると、

本当に気の毒で、残念で、胸が詰まります。


経済的な理由で自殺された方は、人様々だとは思いますが、ほとんどの方は、

この彼のように家族や会社のことを心配しながら死を選らんだのだと思います。


この頃は、会社分割、民事再生法、サービサー法などもまだなく、

今よりも、会社の破綻は、即人生の破綻と思われるような時期でもありました。


でも不十分とは言え、現在はこの頃よりはかなり状況が違っていて、

たとえば、個人であれば、住み慣れた家を無くさなくても、

多重債務を解決できる民事再生法の個人版もあります。


資金調達の仕事をしていて、驚くのは、

誰でも知っていると思われるこのような法的な処理をご存知ない方が、

想像以上に多くいらっしゃると言うことです。


また、保証の問題や、上限金利の問題、リスケの問題なども、

想像以上にご存知ない方が多いことです。


このような問題に直面しないように、前向きな資金調達のご案内をしながら、

危機に陥った時の違った処理、

つまり高金利へシフトしていく借換のような危険極まらない処理をするのではなく、

安全な処理をしていただく参考になればと思い、

今後ともこのブログを書いていきたいと思っています。


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