現実的な資金調達
4月18日
昨日お約束をしました、次の案件の具体的な資金調達の方法の考え方について、今日はご案内いたします。
(昨日の案件)
地方都市の年商120億円のパチンコホール運営会社で、新しい店舗開設のための12億円の資金調達をご支援する案件です。条件は金利水準の低い銀行に限り、融資期間は10年。
前提条件として、金融上のトラブルはなく、既存取引のある金融機関とも良好な関係であるとします。
まず、このような場合、年商120億円の会社が、新規取引で1行から12億円を借入れることは不可能なので、調達を細分化し検討します。
12億の明細は次の通りです。
(以下のの数字がまず実状に即しているか、妥当かどうかは、この案件はお断りした案件ですので、不明ですが、当面妥当な数字として検討します。実際は、建築費、機械設備などが市場価格以上で計上されていないかどうかのチェックは重要です。)
・土地 3億
・建物など 3億
・機械設備、島工事など 3億
・パチンコ機器 1.5億
・その他 運転資金など 1.5億
①この案件は地方都市の国道沿いに立地ということですので、
土地の評価は低く、ファイナンス会社の不動産担保ローンは使えないと考えます。
②この会社の財務内容は特に良いと言う状況ではありませんが、
既存の金融機関とは良好な関係ですので、
パチンコ機器と建物は、既存取引のあるリース会社と割賦支払いで対応できる可能性が高いと考えます。
③自己資金は当初できるだけ少ない額と計画されていましたが、
財務諸表上から判断しますと、手持ち資金から5千万円程度の捻出は可能です。
ここまでで整理しますと、
総額12億円の資金調達計画の中から
・建物 3億円
・パチンコ機器 1.5億円
・自己資金 5千万円
合計 5億円については調達できると考えます。
④12億円ー5億円の7億円の調達が未解決ですが、
まず、この会社の財務内容から、
地元のリース会社と全国展開をするリース会社での調達の可能性は有り、
機械設備、島工事など 3億円の調達を計画し、
お手伝いをする場合はこの部分は弊社で交渉します。
そうすると残額は土地代の3億円と運転資金などの1億円の合計4億円がもっとも厄介な部分であることが分かります。
⑤地元の既存取引のある銀行や信金と、
既存取引先である最大手のファイナンス会社(このレベルの会社はほぼ取引があります)との、
協調融資ができないかを打診します。
お手伝いをする場合は、この部分は当事者の会社と弊社で連携して金融機関に打診します。
⑥運転資金の1億円。
この部分は直接金融と、都市銀行の無担保融資を検討します。
お手伝いをする場合、都市銀行への打診は弊社が担当します。
何か絵に書いた餅のような提案になりましたが、銀行1行で12億円の調達を考え、銀行を探すよりは、
細分化して検討した方法で、かなり調達の可能性は高くなってきます。
他にも土地を所有しないで賃借でできないか、あるいは土地建物を賃借できないかなども検討しますが、
これらの方法については、別の機会にお話をしたいと思います。
パチンコ業の実例を上げてご案内をしてきましたが、他の業種も基本的には同じで、
夢のような会社にとって条件の良い資金調達を計画されても、現実的でなければ実現は困難で無意味です。
無駄な時間を使うだけですから、より現実的な資金調達を考えることが何よりも重要だと思います。
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