直接金融の経理処理について
3月19日今日書く内容は、何回か書いて参りましたので、繰り返しになるかもしれません。しかし、先週も私が懸念する経理処理をしていた案件の相談がありましたように、知人から資金を調達した場合の経理処理が、財務内容に著しい悪い影響を与えるケースが多いので、今日は復習の意味も込めてご案内したいと思います。
直接金融にもエクイティファイナンス(株式)、デッドファイナンス(社債、融資)と言った種類があることは、ご存知の通りです。
今日お話をしたいのは借入金の経理処理と社債のことについてです。
エクイティについて詳細をご案内することがすることが本意ではありませんが、簡単にエクイティで気をつけないといけないことは、エクイティにより調達した資金は返済しなくて良い自己資金で、非常に安定した資金ですが、知人とは言え第三者からエクイティを受ければ、株主となった知人が経営に介入することを拒むことができませんし、株式の保有比率によっては経営権を失う可能性もあります。
その点、デッドファイナンスは元金の返済義務はありますが、経営に介入されたり経営権を失うようなことは通常ありません。
実際に直接金融を計画する場合、このような特徴をいろいろ検討して、どのような資金調達を採用するかを考えていただければ良いと思いますが、今日お伝えしたいのは、デッドファイナンスについてです。
銀行から融資を受ける場合、最も大事なことは、財務内容を参考にした各付けがどのような常態かということは何度もお話をしている通りですが、直接金融をする方法や経理処理によっては、この格付けに悪影響を及ぼしますので注意が必要です。
簡単に言えば、必ず社債か長期借入金でファイナンスをして欲しいと言うことです。
前述の先週の案件でもそうでしたが、実際は知人からの「ある時払いの催促なし的な借入」であるにもかかわらず、短期借入金で経理処理されていました。
このため流動資産(現預金、売掛金など)より流動負債(買掛金、短期借入金など)の額が大幅に上回り、かなり財務内容を悪くしていました。
更に、この資金で固定資産(機械、装置など)を購入していますので、固定資産の額が固定負債(長期借入金)+資本金の合計の額よりも上回り、この点でも財務内容を悪くしていました。
このように短期借入金と経理処理するか長期借入金と処理するかで、上記の二つのポイントで財務内容を左右してしまうわけです。
ですから、資金を貸してくれる知人の都合もあると思いますが、できるだけ返済が1年以内ではない長期借入金で調達していただければと思います。
ここでぜひお薦めしたいのが社債による資金調達です。
特に少人数私募債は50名以上に発行してはいけないとか、機関投資家に発行してはいけないなどの条件もありますが、届出は不要で、株式会社であればどのような会社でも発行できる社債ですので、ぜひ検討されたら良いと思います。
もちろん社債は固定負債になりますし、長期借入金と比べても償還日まで元本を返済する必要がないので、長期借入金より更に安定した資金となりますので、銀行に融資を申し込んだ時もより良い評価を受ける可能性が高くなります。
少人数私募債については、検索していただければ数多くのホームページが案内されていますし、本も数多く出版されていますので、ぜひ研究してみられてはいかがですか。