最近、ネットやブログで話題になっているマニアやレビュワーさんの記事を読んでいて、なんだかなぁ...と思えてしまう事が多く、
また、様々なオーディオショップに出向いても、本当に私と会話が噛み合う人は僅かしかいませんで...。
一度ちゃんと、オーディオの作り方を書いておきたいと思いここに書き記そうと思います。
まず、音質を語る上で上下でしか見ない人が随分多くいます。
これは、メーカーの開発者クラスの人でもそういう人が多くいますが、
音質には、その時代の音楽を聞くためにそれぞれのシステムにそれぞれの良さがあります。
名機とは、そういう背景から生まれるものだと思っています。
音の満足度には方向性があり、
①空間描写が緻密で制御された音
②レコーディングスタジオのミキシングルームで聞くようなダイレクトでフレッシュな音
③濃厚で心地良い、リラックスサウンド
大きく分けて3つのタイプのうち、どのような音にしたいかで分かれると思います。
①は現代的な音で少し低域のダイナミクスは薄いけれど左右前後上下の空間描写や解像度は最も高いです。
③のような芳醇系の広がった音を空間ごとに音像を小さくしてゆきます、そうすると等身大の楽器やボーカルが形成されます。そういう音です。
ただし、楽しい音や味のある音ではないです。
②はダイレクトでフレッシュです。低域もきちんと面圧がありますし、セッティングを正しい方向に持ってゆけば最低域はブルンっと空気の揺れすら感じます。
ただし、聞くためには高音質すぎて、みなぎる生音のパワーにそれなりに神経を使います。コンサートホールやライブハウスで聞く音に最も近い音です。
③はとにかく家に帰ってずっと聞いていたくなる音で気持ちよさや心地良さは最も良いです。
神経を擦り減らさずに、空間に充満する音を最も味わえます。
ただし、解像度はそこまで高くないですが、この音を聞いてもらうと解像度は高くない方が良いという価値が生まれる事も事実です。
それと、この芳醇な音が好きになってアクセサリーや機器を芳醇系で染め過ぎると重くて遅い眠過ぎる音にもなってしまいます。
私の勝手な意見ですが、
エソテリックは①、ソウルノートやファンダメンタルは②、JBL4349やスフォルツァートやオーレンダー、アキュフェーズ辺りは③だと感じます。
エディスクリエーションは②と③の中間くらい。
b&wだと802D4とかは①、昔のモデルの802Dだと②と③の中間くらいです。
それぞれに良さがあるので、どれが正解ということはありませんが、一般的に①が超ハイエンド、②がミドルからハイエンド、③はヴィンテージ系
と捉えられます。
ただし、低価格帯の10万円前後の電源ケーブルでもアクロリンクなど①らしい音が作れるものもあるので、上手く棲み分けできるとそこまでお金をかけなくても、だいぶ①に振ったオーディオが出来ることも事実です。
このような棲み分けを意識することで、今のオーディオがどのような方向性を持っているかについて見極め、現在の方向性を強め過ぎる欠点を見つけたり、違う方向性を取り入れたりする事で、随分、完成イメージはつかみやすくなります。
私としましては、オーディオはそれぞれに良さがあり、方向性のバランス感もシステムによってそれぞれなので、①②③をどのように同居させてゆくかというセンスが光るものと思います。
私の現在のシステムは何セットかありますが、特にJBL4312Dの音を、オーディオメーカーの方が聞きに来た時などには、JBL特有の音像感が一切なく完全な放射型の位相が整った音場に驚かれる事が多いです。
JBLはエッジ感や強引な押し出し感が出てしまいやすいですが、上記の①②③を上手く理解してコントロールしてゆくと、位相による正しい低域の面圧や空間描写が得られます。