累計で評価 

 

楽曲に対する評価の、時間軸が変わってきています。

いまは、長期的視点であり、累計で評価される傾向があります。

昔は、短期的視点であり、週間で評価される傾向がありました。

「今週の第一位は、◯◯です。」とか。

 

ひとりから反映される数値 

 

CDの場合、良い曲であっても、ひとりから反映できる数値は、1枚だけです。

ストリーミング再生の場合、ひとりが何度も聴いた場合、ひとりから反映できる数値は、数十数百になります。

 

累計で評価するしかない 

 

ストリーミング再生で表示されるのは、累計再生回数です。

アクセスしてる人数で表示されません。あくまで再生回数です。

なので、累計再生回数で評価するしかない。

 

CDへも波及 

 

累計による評価は、CDへも波及しています。

30年前のCDでも、累計販売枚数により、ランク付けされています。

 

年代別の評価基準 

 

1982~2006年 CD販売枚数が基準

2006~2012年 音楽有料配信数が基準

2012年~2024年現在 ストリーミング再生

*あくまで目安、傾向です。

 

指標別特徴 

 

オリコン

特徴:非主流。特定期間に対するCD販売枚数。2006年ごろまで主流。週間◯位など、短期間の販売実勢を把握しやすい。2000年代後半ごろから、アイドル系が上位を占める。(握手券付きCD販売などの影響)

 

ゴールドディスク認定

特徴:非主流。CD累計販売枚数。CD全盛期時代に販売された楽曲への評価として有効性が高い。

 

音楽配信ゴールド認定作品

特徴:非主流。有料音楽配信に対してカウント。2006年8月から制度が始まった。現在は、ストリーミング再生が主流。

 

ストリーミング認定作品

特徴:現在の主流。ストリーミング再生に対してカウント。2020年4月から制度が始まった。傾向としては、2013年ごろ以降の楽曲が認定されやすい。

 

YOUTUBEのMVは対象外。

カウント対象は、以下12サービス。

Amazon Music Prime、Amazon Music Unlimited、Apple Music、auスマートパスプレミアムミュージック、AWA、KKBOX、LINE MUSIC、Rakuten Music、Spotify、TOWER RECORDS MUSIC powered by レコチョク、YouTube Music、YouTube Music Premium

 

欠点としては、以下の内容が挙げられます。

◯高齢層が反映されない ストリーミングサービスを利用しない、高齢層の動向が反映されにくい。

◯短期的な売れ筋が把握しにくい ストリーミング認定の再生数が上がる原理は、名曲が繰り返し聴かれること。再生数が上がるためには、一定期間が必要。

◯YOUTUBEが反映されない YOUTUBEのMVは、1億PVあっても、反映されません。たくさんの再生数があるのに、反映されていない状態です。

◯評価基準が不透明 たとえば、松原みき「真夜中のドア」1980年作品は、YouTube Musicで、6000万アクセスがあります。ゴールド認定の基準を達しているのに、認定されていません。他には、洋楽認定への不透明さがあります。例えば、マルーン5(米国)の場合、YouTube Musicで40億PVがあります。40億PVありますが、ストリーミング認定では、1億PV認定となっています。英語楽曲の場合、1億PVレベルはたくさん存在します。たくさんありますが、認定されてる曲と、認定されていない曲があります。