2014年10月橋下大阪市長と、桜井誠氏の意見交換。
桜井氏の議論方法は、参考になると感じました。
でも、決して誠実なやり方とは言えません。
「桜井戦法」を使う相手は、相手が不誠実な場合のみが良いでしょう。
意見交換の主な内容
橋下氏の主張:下品な表現はやめろ
桜井氏の主張:表現の良し悪しは大阪市長が決めることじゃない
特徴:瞬発力
間髪をいれない。即座に切り返す。
特徴:物怖じしない
「あー」「ええと」など言わない。
自信のある態度。
特徴:声を張り上げる
相手の声を、自分の大きな声でかき消す
特徴:挑発する
桜井「あんたが言い出したことだろ」
橋下「あんたじゃねえだろ」
桜井「おまえでいいのか」
特徴:説明を求める
橋下「大阪でそういう発言はやめろって言ってんだ」
桜井「どういう発言なんだよ」
(前半と中盤で3回同じようなやりとり)
橋下「弱いものいじめするんじゃなくて。強い者に言えよ。」
桜井「どう弱いものいじめしたか教えてくれるか。」
橋下「おまえみたいな差別主義者はいらないんだよ」
桜井「なんで差別主義者なんだよ。教えてくれるか。」
特徴:相手の発言を援用する
橋下「勘違いすんなよ」
桜井「そちらこそね。勘違いしないでもらえるか」
橋下「参政権をもってない在日韓国人の人に言ってもしょうがねえだろ」
桜井「その参政権を求めてるだろ彼らは」
橋下「刑事告発しろよ。民主主義のルールに基づいて。」
桜井「こちらも民主主義のルールに基づいてデモ行進してるよ」
特徴:怒声をあげる
橋下「おまえみたいなのは許せねえ」
桜井「だったらやってみろ男だったら一対一で。なんだよ後ろの警備は。人に生命守ってもらわなきゃできないんだったら最初から言うな。」
特徴:一方的に主張する
桜井「大阪市長になんの権限があってヘイトスピーチがどうのこうの言ってんだ。で、自分が相手をするから来いと。9月になんて言ってると思ってんだよ。ぼくに簡単に会えると思うなとかね。政治家に言えって言うけど、あんたにも言ってるだろう。どうだ?」
特徴:(カテゴライズできない内容)
以下のやりとりは、カテゴライズすることが難しい。
ひとつひとつ考察したいと思います。
橋下「朝鮮人をひとくくりにして評価するようなことはやめろ」
桜井「朝鮮人を批判することがいけないって言ってるわけ?」
(覚えておく言い回し:「◯◯するなって言いたいわけ?」)
橋下「政府に言え、国会議員に言え、東京に行ってこい」
桜井「じゃなんであんた呼んだんだよ」
(覚えておく論理:そもそも、なんなのか)
(具体例:そもそもなぜ呼んだのか、そもそもなんの目的なのか、そもそもなにがしたいのか、等)
橋下「今度の地方統一戦で訴えたらいいじゃねえか」
桜井「私は政治に興味がないんでね」
(覚えておく論理:相手の主張を退ける。)
(具体例(初級):「イヤだね」「ムリだね」
(具体例(中級):「私の担当じゃない」「契約はこうなんで」「法律はこうなんで」「厚労省のHPに書かれているんで」「私の理念と異なるので」
*河野太郎の「所管外」もココに該当します。
橋下「朝鮮人をひとくくりにして、あーだこうだ言うなつってんだよ」
桜井「日本人をひとくくりにして誹謗中傷してるから、叩き返してるだけだろう。おまえも日本人の代表だったら少しぐらい言えよ。」
(覚えておく論理:仕返ししてなにが悪いんだ)
橋下「誰なのか特定個人を指摘しろよ」
桜井「パク・クネでもいいよ」
(覚えておく論理:適当に例示する)
相手の要望に応じて、適当に思いついた内容を挙げる。
つっぱねるばかりでなく、相手の要望を呑む。
橋下「特別永住者の制度がおかしいんだったら、ここがおかしいとか」
桜井「朝鮮人は朝鮮半島へ帰れっていうのもひとつの意見じゃないか」
(覚えておく言い回し:◯◯もひとつの意見だろ)
覚えておく基本姿勢:非論理的でかまわない。勢いよく話す。