「デイトレード」

オリバー・ベレス著

を読んで、自分の言葉でまとめました。

 

手法の選び方
安定的に機能する手法を、2-3個選んで、継続的に使うべき。

何日後の動きを予測するか
2日~2週間ほど先の、方向性を予測しながら、トレードをしていく。

欲望、恐怖、不安
株価の値動きにある心理は、欲望、恐怖、不安のいずれかである。
現在の値動きが、どの心理に基づいているか考えることで、俯瞰した相場観察ができる。

「推奨銘柄」を鵜呑みにしない
推奨銘柄を鵜呑みにしないこと。
証券会社が、ある銘柄を「買い推奨」としていても、裏で機関投資家に、「売り推奨」としている場合はよくある。

損切りを守る
トレーダーは、代償を支払っても、テクニカル分析に基づいて行動し、定めた損切り基準でロスカットを実行する。

知識欲を高める
トレーダーには、知識欲が必要である。

迷ったときは手仕舞い
迷いがあるなら手仕舞いする。
ポジションはいつでも建て直すことができる。
ポジションを手放せば、頭の中がクリアーになる。

トレードはフラストレーション
トレードには、喜びとフラストレーションが永久についてまわる。
フラストレーションも含めて愛することが、トレーダーの真の姿勢である。

トレードへ愛情を持つ
トレードを愛することが大切だ。
愛は、すべての行動の基本となる。
このゲームに生き残ることで、人生の達成感を感じる。
この困難なゲームに生き残ることで、優越感を感じる。

快を求める習性
人間の習性として、快適と確実を求めることがある。
トレードにおいては、不快と不確実がついて回ることを知っておく。
しかし、人生において、確実なことなどほとんどない。

確実を得ることはできない
確実であるなら、精神は落ち着くと考えられる。
しかし真実は逆である。
不確実なことを認識することで、精神は落ち着くことができる。
なるべく確実に近づくための、手法、態度や精神状態を求めることができる。

ギャンブルではない
トレードはギャンブルではない。
職業としてのトレーディングを意識する。

ギャンブルは死ぬ
とにかく生き残ることを考える。
ギャンブルすれば、死んでしまう。

典型的な初心者思考
初心者は、以下のような思考を持っている。

とにかく大きく儲けたい。一気に稼ぎたい。大金持ちになりたい。

小さな利益を重ねる
真のプロは、小さくて確実性の高い取引を、何百何千回と行う。

大きな枠組みで考える
目の前の負けは、大きな枠組みで考えれば、大した影響はない。

10回トレードを行う
新しいトレードルールが有効かどうか分かるのは、10回から20回トレードを行ったあと。

アイディアに固執しない
新しいトレードをルールを思いついたときは、心酔し、無敵になったような気持ちになる。
しかし、10回テストしてダメなら、諦めることも必要。

エントリータイミングが重要
方向性が合っていても、エントリータイミングを誤ると、負けとなる。
エントリータイミングがやってくるまで、待つことが重要。
デイトレの時間軸だと、エントリータイミングの重要度はさらに高まる。
適当にエントリーすることはダメ。

ニュースに対して反応しない
なにかニュースが出たときに、ニュースの意味を深く考える必要はない。
重要なのは、ニュースに対して、相場がどう反応しているかを、観察すること。

超人間的になる
トレードでは、超人間的な感情が、有効に働く。
トレードにおいて、心地よいと感じる場合、なんらかの誤りを犯している可能性がある。
逆に心地悪い場合、戦略が機能している可能性がある。

ニューロンが形成される
トレードにおける、適切な苦痛や、無数の敗北は、トレードが正しく行われている証明。
トレードルールを守り、自分のプライドを守ることは、勝敗とは別の、トレードへの満足感を得ることができる。
満足感は、新たな神経回路として脳内に構築される。

損失確定で肉体に起こること
損失が確定すると、損失は現実のものとなる。
現実になると、精神や肉体の隅々まで、「失敗」と言うメッセージが送られる。

確実は存在しない
人生においても、トレードにおいても、確実は存在しないことを認識する。

バラ色に注意する
連勝して、気分が良く、何もかもバラ色に見えるとき。
そんな調子が良いときは、危険サインと見るべき。
情勢は変わりやすい。

ボクシング世界チャンピオンの言葉
「上昇気流にあるものは誰でもヒーローになれる。男の本当の価値は、何ひとつうまくいかないときに、それでも前に進む根性があるかどうかだ。」

土日の過ごし方
人間は、本能的に、行動するようにできている。

土日は、本能的に過ごしてしまいがちだ。
行動するときの質は、行動していなかった期間に、何をしていたかで変わってくる。

つまり、土日を有意義に過ごせば、より良い平日を過ごすことができる。

より良いトレードを行うことができる。

土日を無為に過ごせば、より良い平日にはなりにくいだろう。

精神バランスを取り戻す
休憩することで、頭がクリアーになる。

いまある知識を活かす
トレード学習に終わりはない。
終わりはないが、実践で戦う必要がある。
戦うためには、いまある知識を活かすべきだ。

新たな気持ちでエントリーする
3連敗しているトレーダーが、エントリーする場合に、精神状態が乱れている可能性がある。
3連敗しようが、次のトレードは、新しい気持ちで臨む必要がある。
取り戻したい気持ち、焦りが強い場合、エントリーしてはダメなポイントでエントリーしたりするだろう。

単に勝利だけを得るのは泥棒だ
マーケットは、泥棒行為を嫌う。
深く考えずエントリーして、大きく勝てることもあるだろう。
ストップロスを設定せず、リスクを覚悟せずトレードすることは、泥棒に等しい。
泥棒行為は、いずれ大きくやられてしまう。

センスを育てる
センスを育てるには、長い時間が必要。
絶え間なく知識を得たり、実践で苦楽を経験することで、センスの向上につながる。
トレーディングは、科学とは異なる。職人芸のようなセンスも必要になる。

勝つことをイメージする
トレード前に「どうせうまくいかない」と思えば、その通りになる。
高揚感のような高い気持ちを持てば、トレードがうまくいきやすい。

信じることが重要
自分を信じる。
前向きにトレーディングに専念すれば、トップレベルになれる。
トップトレーダーのように行動する。
信じて、トップトレーダーを演じれば、その通りになる。

前向きな態度だから勝てる
勝っているから前向きなのではない。
前向きだから勝てるのである。

マーケットで自分を表現する
マーケットはどのような場所だろうか。
自分の運命は、マーケットを通じて、自分自身の手の中にあることに喜びを感じる。
自分が自分らしさを発揮できる、自分を表現できる、最高の場所だ。

 

ヒット狙いに徹する
ホームランは狙わなくていい。
ヒットを重ねていく。
小さくて、確実な利益を、何度も狙っていく。

トレードで行うのは4つだけ
トレードで行うことは、4つだけ。
買う、売る、様子見、無視

希望は麻薬のようなもの
希望という麻薬は、理性的な判断能力を失わせる。

苦痛を快楽に変える
オリバーベレスは、20歳で初めてトレードを行った。
興奮し、苦痛さえも快楽に感じた。
トレードを追求し続けることは、人生の目的だと感じた。

負けた要素をカテゴライズする
負けた取引に、共通する原因を探し出す。
原因を見つけ出し、撲滅することを続けたら、勝てる見込みがあるだろう。

失敗から学ぶ
失敗を放置してはいけない。
失敗を学ぶことが必要。
放置すれば、負けは「悪」としかならない。
負けは、決して「悪」ではない。

損失は、やる気を引き出す
トレードルールに従って発生した損失は、やる気を引き出す。
損失が現実化したとき、損失の痛みを知り、損失を避けるための戦略を、より真剣に考えるようになる。

損失をコントロールする
損失を排除することはできない。
損失をコントロールするように心がける。
損失をコントロールすることだけに注力するトレーダーは、成功する。
コントロールとは、具体的になにを指すのか?
それは、損失を少額にとどめていることだと言える。
では、具体的になにをするのか?
損失を少額にとどめる戦略は、いくつか考えられる。
例えば、時にはストップロスにヒットする前に、手動でロスカットすることだろう。
手動でロスカットするためには、一定の基準が必要になる。
基準として適切な方法は、最大損失から**%戻せばLC実行、時間決済などが考えられる。

プロの指標
プロの指標は、勝つことではない。
プロの唯一の指標は、少額の損失である。

初心者の負け方
初心者の負け方は、常に大負け。
プロのトレーダーが苦しむときもある。
しかし、プロのトレーダーの損失は、いつも少額である。

辛抱する能力を高める
平均的な人々に欠けているのは、辛抱する能力である。
辛抱する決意は、偉大さや、優越性につながる。

心が落ち着く祈りの言葉
主よ、自らの手で変えることができるものを変える力を与え給え。
自らの手で変えることができない時には、それを受け入れる平静さを与え給え。
そして、その違いを見極める知恵を与え給え。

損失との向き合い方
損失は、なくなることはない。
損失とうまく付き合うために必要なのは、損失の存在に慣れること、損失を管理する意識を持つこと。

勝ち続ける方法
勝ち続ける方法と、うまく負けることは、表裏一体である。
勝ち続けるためには、うまく負け続けることが必要になる。

不快もトレーディングの一部
損切り後に、上昇に転じることは、多々ある。
そのような不快な経験も、トレーディングの一部なのである。

損切りが勝ちである理由
損切りは勝利への第一歩である。
なぜ、損切りは勝利へ直結しているのか。
理由は、大損の可能性を避けられたから、資金の拘束が解けて新たなポジションを取ることができるから、トレーダーの自尊心を守ることができるから。

欲望を認める
あれがほしい、これがほしい。
欲望が存在することを認める。

成長を測る尺度
同じ負けを何度しているかによる。
同じ過ちを何度も繰り返しているなら、成長できていないと言える。

初心者トレーダーの心得
日々、打ちのめされることの連続である。
風に耐え、転ぶたびに起き上がるのだ。

2つの損失の扱い方
損失が生じた場合、扱う方法は2つある。
損失を活かしているか、それとも、損失を無駄にしているかである。

分析の重要性
重要なのは、トレード1つ1つを、分析しているか?記録しているか?

指導者を超える
最初は指導者を真似れば良い。しかし、最終的には指導者を超えることが必要だ。

人に教える理由
ほしいものがあるなら、そのほしいものを与える必要がある。
愛がほしいなら、愛を与える必要がある。
知識がほしいなら、知識を与える必要がある。
与えることで、受け入れるスペースが生まれる。
トレードを他人に教えることで、さらなる知識を得ることができると考えている。

損切りの哲学
損切り基準を決めずにエントリーしてはならない。
損切りは、実行しなければならない。

損切りできない場合の対処
ポジションの半分を損切りする。

お金を勘定する癖を排除する
トレード中に、含み損益を勘定することで、破滅する可能性がある。
恐怖心や欲が増長され、計画されたトレードが実行できない。
トレード時間外でも、お金を勘定することはやめたほうがいい。
同じように、恐怖や欲から、バランスを崩す。
大切なのは、トレード手法や、落ち着いた精神状態である。

時間軸を変更してはならない
例えば、スキャルピングのつもりでエントリーしたが、大きな含み損が発生したので、スイングトレードに切り替えると言ったことが挙げられる。

ストップロスを広げてはならない
ストップロスを広げることはNGだが、せばめることは問題ない。

噂で買って事実で売る
ウォール街の格言である。多くの人は、事実を確認してから買おうとする。
しかし、事実を知るころには、すでに上昇を終えており、恩恵を受けることができない。
チャートの場合であっても、不確実な状況、不安な状況でエントリーが必要な場合がある。
チャートでもファンダメンタルでも、自分の戦略を信じることが重要である。

勝って兜の緒を締めよ
すべてが順調なときほど、警戒すべきだ。
最大の失敗は、最大の成功の影に隠れている。

勝って兜の緒を締めよ(具体的に実行すること)*実行しなければ意味がない
ポジションの量を半分にする
取引の頻度を減らす

マーケットはズルを嫌う
マーケットは不思議な存在だ。不正な方法で利益を上げても、最終的にすべて奪われる。
正しい方法で勝てばいい。正しい方法なら、長続きする。

確かなこと
誤った行動によって、ポジションが助かったり、利益を上げることもできる。
しかし、確実に言えることがある。
誤った行動は、いずれ破滅へと導く。

当初の計画を守る
戦略とは、当初の計画を実行することである。
計画をころころ変えることは、戦略ではない。
一貫性が崩れ、あとから検証することもできない。
トレーダーとしての尊厳も保たれない。

当初の計画を守る2
当初の計画を実行しても、利益が最大化するとは限らない。
ときには、損失が生じることもあるだろう。
それでも、当初の計画を守ることは大切だ。
理由は、トレーダーの尊厳が守られるからだ。

実行しなければ意味がない
何をすべきか理解しながら、実行できないのなら、知識を持っている意味がない。
知識を持っていないのと同じである。

行動する勇気を持つ
多くの人は、行動すべきときがきても、行動することができない。*人生全般に言える

不安を感じたときの対処
頭がぼーっとするとき、戦略を変えようとしているとき、言葉にはできないけどいやな予感がするとき、いつもの調子と違うと感じたなら、ポジションを手仕舞いすればいい。全部が無理なら、半分だけでも手仕舞いすればいい。

正しいトレードを築く方法
自分のトレードを記録していく。
失敗した内容を、カテゴリ化する。
しばらくトレードを続けると、同じ失敗をしていることに気がする。
次のトレードでは、その失敗をしないように、特に意識してトレードする。
この作業を繰り返すことで、失敗がなくなっていく。

真の敵はだれか
自分がロングポジションを持ったと言うことは、反対に、誰かが実際にショートポジションを持っていると言うことだ。
ショートポジションを持った者は、自分とはまったく逆の見方をしている。
ショートポジションを持った者が、敵ということになる。
倉庫かどこかから、株券をとってくるわけではない。
思考を持った人間が、反対サイドにいることを意識しておく。

自分自身を極める
トレーディングを極めることは、自分自身を極めることにつながる。

教育が必要
トレーディングに関して、教育が必要ないと思っている人が多い。
トレーディングに教育は必要である。
教育を受けずに、プロに立ち向かうことは困難である。

低位株は負ける可能性が高い
資金が少ないうちは、低位株に手を出したくなる。
低位株は、1日で20%30%上昇することもあるからだ。夢がある。
しかし、堅実に勝つなら、株価水準が高い銘柄を狙うべきである。
株価水準が高くなるにつれて、勝つ確率が高くなる傾向がある。

有効な武器
適切なときに、何もしないことは、適切な武器である。
熟練したトレーダーは、使いこなしている。
ときには、丸一日、丸一週間トレードしないこともある。

スーパートレーダーの定義
多くの人は、スーパートレーダーが、あらゆる相場で利益を上げていると錯覚している。
しかし真実は、難しい相場で、損失を抑えるからこそ、スーパートレーダーなのである。

 

相場が悪いときを避ける
最悪の時期を避けることは、利益の最大化に必要なことである。

いったんマーケットから離れるべき状況
集中力不足・・・集中できておらず、不安を感じるが、理由が定かではない。
体調不良・・・心、体いずれかの調子が悪い。
疲れている・・・心、体の体調不良とまでは言えないが、疲れている。
プライベートで問題がある・・・私生活で何らかの問題を抱えている。

科学者のような検証が必要
何らかの決定をするにあたり、科学者のように、ひとつひとつの要素を検証することが必要。
ストップロス、目標株価、支持線、抵抗線、ポジションサイズなど。

寄り付き前の上昇への取り組み
寄り付き前に上昇している場合、寄り付き後も値が上がり、一段高となる可能性が高い。

トレードに適した時間
収益を上げられる可能性が高い時間帯は、午前の前半、午後の後半である。

マーケットは材料を織り込む
株価を動かすのは、利益予想である。
マーケットには材料を織り込む機能がある。
決算発表自体は、株価を動かさない。

 

相場が悪いときを避ける
最悪の時期を避けることは、利益の最大化に必要なことである。

いったんマーケットから離れるべき状況
集中力不足・・・集中できておらず、不安を感じるが、理由が定かではない。
体調不良・・・心、体いずれかの調子が悪い。
疲れている・・・心、体の体調不良とまでは言えないが、疲れている。
プライベートで問題がある・・・私生活で何らかの問題を抱えている。

科学者のような検証が必要
何らかの決定をするにあたり、科学者のように、ひとつひとつの要素を検証することが必要。
ストップロス、目標株価、支持線、抵抗線、ポジションサイズなど。

寄り付き前の上昇への取り組み
寄り付き前に上昇している場合、寄り付き後も値が上がり、一段高となる可能性が高い。

トレードに適した時間
収益を上げられる可能性が高い時間帯は、午前の前半、午後の後半である。

マーケットは材料を織り込む
株価を動かすのは、利益予想である。
マーケットには材料を織り込む機能がある。
決算発表自体は、株価を動かさない。

ブレイクしてからエントリーすべき
短期トレーダーにとって、値が動かないことは危険要素となる。
値が動かず、その後逆行することはよくある。
エントリーしたあと、数時間値が動かない事態は、なるべく避けたい。
避けるためには、ブレイクしたあとにエントリーするのが良いだろう。
底値で拾うことは、たまにはできるだろう。
しかし、永続的に底値で拾うことはできない。

時間は宿敵となる
一般的な投資家にとって、時間経過が有利に働くことが多い。
しかし、短期トレーダーにとって、逆に作用する。
エントリーするときは、比較的短い時間で、目標株価に到達する確信が必要だ。

積み増しのトレード
短期トレーダーは、上昇銘柄を買って売るというシンプルなシステムである。
中期トレーダーの場合、ポジションを積み増ししていくべきである。
積み増し方法には、時間の分散と、価格の分散と言う、2種類の分散がある。

いつか成功するだろう錯覚
成功するトレーダーは、飽くなき努力を重ねている。
一般的な人は、いつか成功するだろうと、漠然と考えている。

取引時間外の過ごし方
マーケットは不思議な存在だ。
取引時間外に質の高い過ごし方をしている者に、果実を与える。

勝ち目があるときだけ戦う
勝ち目が感じられないときに、エントリーする必要はない。
ポジポジ病に陥らないこと。