こんにちは♪獄寺・ぱらりん・銀子です(^O^)/
今回の話は、クリスマスという事で「その執事 黒薔薇†クリスマス編」ですp(^^)q
※尚、前回の話から何気に続いちゃったりしてます♪
では、本文へどうぞ♪♪
クリスマスを間近に控えた、この季節には珍しい暖かな昼下がり。
お馴染みの書斎で、当家の主人シエルは只今おやつのケーキを食べ、傍ではセバスチャンが紅茶を淹れている。
この二人、あの夜以降めでたく想いが成就され、晴れて恋人同士になったものの、特別何か変わったという事はなく本当に今まで通りなのである。
ただ、人前や仕事中はあくまで「主人」と「執事」だが、こうして束の間の休息の時は以前とは違う空気が二人の間に流れていた。
「時に坊ちゃん。もうじきクリスマスですが、今年は何かご予定でも?」
「いや、別に…。何だいきなり」
「はい。あの…実は…」
セバスチャンは、彼には珍しく言い渋っていた。
シエルはクスッと笑い、
「どうした。お前らしくもない…。なら、僕がお前の考えてる事を言ってやろうか」
「いっいえ。それはちょっと…」
「それは多分、僕の考えてる事と同じだと思うがな」
シエルはフォークを空の皿に置き、セバスチャンを見上げ、
「今年のクリスマスは、二人だけで過ごさないか。セバスチャン」
シエルの思いもよらぬ言葉に、セバスチャンは固まったまま動かない。
「何だ。違ったか?」
「いえっその通りです。…ありがとうございます。坊ちゃん」
「いや。せっかくお前とこうなれたんだし、その日ぐらいはお前を独占してもいいんじゃないかと思ってな」
シエルからの、思わず耳を疑う程の嬉しい言葉にセバスチャンは、
「…坊ちゃんは本当に、私を嬉しがらせるのがお上手ですね」
「ところでその日だが、ロンドンのタウンハウスへ行くというのはどうだ?そこなら、誰の邪魔も無く静かにお前と過ごせるだろうしな」
シエルの嬉しすぎる程の申し出に、セバスチャンは表情を緩ませ、深々と頭を下げた。
「光栄の限りです。マイロード」
―そして、今日はクリスマスイブ。
シエルとセバスチャンは、明日のクリスマスまでの丸一日を二人だけで過ごすべくタウンハウスへ来ていた。
「ここへ来るのも久しぶりだな」
「そうですね。特に今日のような特別な日にいらっしゃるのは初めてですし」
「ああ。ここでお前と明日まで二人だけだ」
セバスチャンはシエルの為に温かい紅茶を淹れている。
「ところで、セバスチャン。明日までの食事の材料とかはどうなってる」
「ご心配なく。お食事からお飲み物に至るまで、全てご用意しております」
「さすがは僕の執事だな」
「ありがとうございます。それに私も、坊ちゃんを独占したいですし」
二人は顔を見合わせ、ニコッと微笑み合う。
この自然なやり取りは、あの夜がなければ考えられない事だった。
決して叶わないと思っていたシエルへの想い。
それが実った時のセバスチャンの喜びは、悪魔の身でありながら神に感謝せずにはいられない程であった。
②へ続きます♪♪