†黒執事BLSS その執事 黒薔薇† | H4ー2 OTAKU日和

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長らくお待たせしました!「その執事 黒薔薇・後編」です♪楽しみにして下さった方こんなに長くかかってしまい、ほんとスイマセン!
前編、中編も一緒にご覧下さいませ♪
では、これより後編スタートです(^O^)/



―さて、場面は変わり…

シエルはいつもより早めに寝室に入った。

『もうすぐセバスチャンが来るな。…ったく、どうやって誘ったらいいんだ!まさか楽しみにしてろよなんて言った手前、やっぱり無理だなんて言える訳ないし…。ここは潔く足広げて『さあやれ!』でいくか。それとも甘えながら『優しくして』とでも言えばいいのか。…いや、この僕がそんな事出来る訳ないだろうが!』

―考え過ぎて、思考回路がマヒしているシエルだった…。

『まあいい。とにかく流れを読めば僕にも出来るだろう。…そういえば中身はどうあれ、こんなにあいつの事だけを考えたのは初めてだな』

そこへノックの音がし、セバスチャンが入って来た。

「失礼します。…おや、もう寝着に着替えられたのですね。これは珍しい」

「ごたくはいい。昨夜の約束だ。…お前も服を脱げ」

「御意」

シエルはベッドに腰掛けたまま、セバスチャンが服を脱いでいくのを見ていた。

『全くこいつは、いつ見ても無駄にいい身体つきだな。この身体に僕は毎晩…』

ふいにシエルは、いつものベッドでの事を思い出してしまい、思わず赤面してしまう。

「おや、坊ちゃん。どうされました。お顔が赤いようですが」

「いやっ何でもない。…それより脱いだらこっちへ来い」

セバスチャンは手袋も外しシャツとズボンだけになり、シエルの前に立った。

「ちょっと屈め」

「はい…?」

言われた通り屈んだセバスチャンにシエルは抱きつき、そのままベッドに倒れ込んだ。

「…坊ちゃん?」

予想だにしないシエルの行動に、セバスチャンは戸惑いの色を見せる。

シエルは一旦躊躇したが、やがておずおずと唇を重ね舌を絡ませる。

「んっ…ふっ…んんっ…」

ぎこちないシエルの舌の動きと、甘い吐息混じりの声にセバスチャンの熱は徐々に高まっていく。

「…坊ちゃん。もう充分です。後は私が…」

「いや。まだだ」

シエルは身体を反転しセバスチャンの上に乗る恰好になり、そのまま身体をずらしてセバスチャンのズボンを下着ごと一気にずり下げた。

「ぼ、坊ちゃん。何を…」

シエルからの初めての連続に、セバスチャンはいつもの彼らしくない程動揺の色を示した。

シエルは、徐々に熱を帯び硬くなりつつあるセバスチャンのそれを真近で見、一瞬躊躇ったがやがて意を決してそれを口に含んだ。

「…っ…坊ちゃんっそんな…」

セバスチャンはシエルに初めて口でされた事により、すっかり冷静さを失っていた。

シエルは、たどたどしい舌の動きでセバスチャンを追い上げる。

『どうだ、セバスチャン!ここまでやれば文句はあるまいっ。…しかし、こいつのあんな焦った所初めて見るな…』

シエルは口でくわえたままセバスチャンを見上げた。

そこでシエルの瞳に映ったものは、充分に煽られ限界まで欲情し切った一人の男。

だが、その仮面の下にもう一つの感情が隠されている事など、この時のシエルはまだ知らずにいた。

そしてシエルにもまた、セバスチャンですら気付かない隠された想いがあった。



「…坊ちゃんっ…もう、お許しを…」

「…そうだな。この位にしといてやるか」

セバスチャンの声はほとんど哀願に近い程になっていた。シエルは、自分が奴にそんな声を出させている事に充分満足していた。

…ただ、セバスチャンをこれでもか煽り立てた事によりいつも通りには済まないだろうという予感はあった。

「さあ、坊ちゃん。今度は私の番ですよ」

やおらセバスチャンがシエルの腕を掴み、そのままベッドへ押し倒した。

正に予感的中。シエルは反論する間もなく唇を塞がれた。

「んんっ…んふっ…」

自分がした時とは違う絶妙な舌使い。それだけでシエルは、頭の芯から痺れて来るような快感に襲われた。

その間にセバスチャンの手はシエルの寝着のボタンへと伸び、片手で器用に外していく。

そして、あらわになった小さな二つの尖端。セバスチャンは、シエルの舌を捕らえたままその尖端を指でこねり、押し、弄り回す。

「んんっ…んやっ…んっんっ…」

シエルは頭を降りセバスチャンの舌から逃れようとするが、直ぐさま捕らえられてしまう。

息苦しさのあまり、セバスチャンの肩や背中に叩く、蹴るなどの反撃を試みるが、それでも舌や胸への愛撫を止めようとしない。

そこでようやくシエルは、セバスチャンがいつもと違う事に気付いた。

『どうしたんだ、こいつ…!やっぱり、さんざん煽ったからか?それにしたって、何でこんな…』

シエルの動揺を察してか、セバスチャンがようやく捕らえていた舌を離した。

「…セッセバス、チャン…?」

荒い息を整えながら瞳を開けると、そこには初めて見るセバスチャンの思いつめた顔。それも哀しみを感じさせる表情だった。

「どうしたんだ、お前…?いつものお前らしくないぞ」

セバスチャンはそれには答えず、おもむろにシエルの足を押し開きその股間に顔を埋めた。

「やっやあっっ…ああっ…セッ…セバ、セバスチャン…ッ』
セバスチャンは舌を絡め、吸い上げる。そして、片手はシエルの秘部を攻めにかかる。

「あっああっっ…やっやめ…あっあ…」

前と後ろから同時に攻められ、シエルは口から漏れる声を堪える余裕もなく喘ぎまくる。

「申し訳ありません…っもうっ…限界です…」

「いいぞ。…来い」

シエルは両手を広げ、セバスチャンを迎え入れた。

「あっああっ…はっ…ああっ」

限界まで張り詰めたセバスチャンのそれを一気にねじ込められ、シエルの華奢な身体はもう自分でも止めようがない程激しく乱れる。

「坊ちゃんっ…っ…坊ちゃん…」

狂おしい快感の中、顔にかかる滴る汗と自分を呼ぶ声で、シエルはうっすら瞳を開ける。

そこには、一瞬ハッとするような奴の顔。まるで、愛おしいものでも見るような…。

「…セ…セバス、チャン?」

『こんな気持ちは初めてなんです…。坊ちゃん、私は貴方の全てが欲しい。愛しています。坊ちゃん…』

セバスチャンが深く突き上げる度に、シエルは弓なりに身体をのけ反らせる。…やがて、二人はほぼ同時に果てた。

―セバスチャンはゆっくりとシエルから離れ、ぐったりしたその身体を大事そうに抱きしめる。



やがてシエルは切れ切れの声で、

「…セバスチャン。今日はどうしたんだ。お前…?」

セバスチャンはその問い掛けには答えず、ただシエルを抱きしめたまま離さない。

「おい。…セバスチャン」

「…もう、限界です。坊ちゃん…」

ふいに耳元から聞こえたのは、奴の押し殺したような声。

「何がだ?」

「…私は執事である以前に、悪魔です。このような気持ちは、決して許される事じゃない。…でも、これ以上自分の気持ちを無視する事が出来ません」

「セバスチャン、とにかく言ってみろ。許すかどうかは僕が決める」

セバスチャンはゆっくりと起き上がり、シエルを真剣な表情で見つめる。

「では、言います。……愛しています、坊ちゃん。貴方を本当に、心から…」

突然の告白に、シエルは瞳を見開いたまま動かない。

セバスチャンは顔を伏せたまま続ける。

「申し訳ありません…。決して口には出さないと、心に決めていたのですが…」

ふいにシエルの平手がセバスチャンの頬を打つ。

「…坊ちゃん?」

「全くお前は…。いい加減真面目に考え過ぎだ。お前こそ、僕の気持ちに全然気付いてないじゃないか」

シエルはベッドの上に座り直す。

「いいか。この僕がただの気まぐれで身体を許すような、節操無しに見えるか」

「いえっそんな事は……というと…」

「つまりは、そういう事だ」

そして、セバスチャンを真っ直ぐ見つめ、

「お前は僕のものだ、セバスチャン。そして、僕もお前のものだ。身体も…心も。全てな」

ふいに、セバスチャンの瞳から涙が伝い落ちる。

シエルはフッと微笑み、

「悪魔でも涙を流すんだな」

「なみ…だ?これが、涙というものですか」

セバスチャンも微笑み返す。

その笑みは、本当に心からの幸せな笑みだった。

やがて二人は、どちらからともなく近付き静かに唇を重ねた。


カーテンの隙間から月の光りが差し込む。そして、夜空には満天の星屑が煌めく。

彼らは、やっと心を通わせ気持ちを確かめ合った二人を、静かに見守っていた…。


―完―


いかがでしょうか♪
正直、ここまで長くなるとは思ってませんでした f^_^;でも、今まで書きたかった事全部、注ぎ込みました!
ぱらりん・銀子の、渾身の初長編。
少しでもお楽しみ頂けましたら幸いです(^O^)/