こんにちは！店舗開業アドバイザーのbh飯島由敬でございます！
今回は、開業から7か月が経過した土呂の美容室「hair + malun」の開業後コンサルティングセッションの様子です。
開業オーナーは、鈴木信行さんと亜希さんご夫婦。
2021年2月13日の開業より早くも半年を超え、約7ヶ月が経過しました。
開業走り出しの初期から売上面では非常に順調な結果を出している鈴木さんご夫婦。
初めての経営に色々と戸惑いながらも、着実に経営者としての経験を積んでいます。
malunは、予想以上に好調な運営状況で、毎月飯島と共有している目標売上額を上回る結果を出しています。
その反動か、自身の健康面ではややオーバーワーク気味だったことを感じたという鈴木さん。
一旦小休止ということで2か月前の目標は、少し抑え気味にし、やや休息を増やし体調を整えることにしました。
その代わり、その翌月の目標は高く「現時点で最高売り上げを記録した7月の売上額を上回れるように！」と設定をしたのです。
今回は、この息抜きモード明けの少し高めの目標設定の結果を確認！
残念ながら目標成就はならず、目標額より10万円足らずの結果でした。（まぁ、これでも素晴らしい結果なのですよ！）
売上目標に達しなかった理由は何だったのでしょう？
鈴木さん自身の7月以降から続く疲れがまだ万全な状況に戻せていなかったこと。
お子様の体調がすぐれず、奥様の出番が制限されて予定より予約枠を多く取れなかったこと。
これらが大きく関与したとのことでした。
鈴木さんは、目標が達成できなかった理由をご自身で理解しており、、即理由が答えられる状態でした。
こうして質問を投げかけた際、即理由が答えられることは非常に大切です！
「なぜ、このような結果になったのか？」
開業者自身で、理由が皆目わからないというのは、ちょっと問題です。
あるいは、せめて皆目わからないまでも、おそらくこういった事情によるものだと思う・・・これぐらいの想像はついてほしいのです。
ほんと、経営が始まったらこれ重要！
さて、話を戻しますが、結果を聞いて、飯島は
「あ、なるほどね。それは仕方がないことですね。OK、OK、次回取り戻せば良いです！」と言ったのですが・・・
当事者の鈴木さんはそういうわけにはいかない様子でした。
正直なところ、若干心が穏やかではないようにお見受けしました。
おそらく鈴木さんに去来しているものは、自身で宣言した目標を達せていない結果に対する悔しさ。
自分自身に対して不甲斐なさを感じているようでした。
う～ん、確かに、この心境は理解できますが、この美学というか、こだわりは、早い段階で捨てなければなりません。
今までは、この負けん気が鈴木さんを経営者として独立させるまでの人に育てたことは間違いありません。
それ自体は本当に素晴らしいことなのですが、この負けん気・根性の部類の気質こそが「諸刃の剣」です。
飯島が、幾度となく開業者さんに投げかけるメッセージですが…
経営は始まったら、とにかくゴールなしで永遠に続くマラソン。
ずっとハイペース、休みなしで走り続けることは、初期の段階からさっさとやめちゃって良いんです。
疲れたら途中で歩いても全然OKなんです。
10年経っても、20年経っても同じペースで走り続けていることが最も重要なんです。
当然のことながらスタートしたばかりの開業オーナーさんは、このペース配分の仕方なんてわかるはずもありません。
だから飯島は、「もっとペース落としなさい、無理しすぎると後が続かなくなってしまいます！」と声がけするわけです。
今回の結果を見て、テンションがやや落ち気味の鈴木さん。
それなら、10月に挽回すべく目標を再構築しましょう、という議題を振っても、モチベーションが上がらない様子。
飯島が投げかけたややハードル高め10月の売上目標の達成に関し「ちょっと難しい、おそらく無理だと思います」との返答。
今この時点のテンションの鈴木さんはNOということで、お互いに話し合い、その目標額の9割程度に再設定しました。
無理せず、引き続き、体調管理に重点を置いて、売上のさらなるアップは先送り。ということに落ち着きました。
でもね・・・実は飯島は最初の目標額を鈴木さんは達成させてしまう気がしているのです。
前述した、悔しさとか負けん気がZOOM越しの画面の中の鈴木さんからメラメラ出ていることを思いっきり感じていたからです。
この「自身の心やテンションのコントロール・調節」が、若き新人経営者の課題とも言えます。
この悔しさや負けん気からでるパワーを、場面によって上手に使い分けられるようになると、最強とも言える武器にもなりうるのです。
自分で感情のパワーバランスを見つけ出すことも経営の一つなのだと思います。
これは一筋縄で身につくものではありません。
長きにわたる運営の日々で、経験として身につけていくものなのだと思います。
どうであれ、こうした自分自身の仕事に対する向かい合い方に気づいていくことは非常に大切です。
経営者1年生の鈴木信行さん、総じて頼もしい限りです。
さて、実際の売上結果はどうなることか、次回のセッションの記事を楽しみにしていてください。
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2021.03.09【プロデュース】土呂美容室 hair + malun（ヘア・プラス・マルン）開業後初のコンサルティング！
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