新横浜母と子の病院内にある37号

東京電力の戸塚変電所を通らずに、市道中田さちが丘線沿いに北上し、戸塚カントリークラブと左近山団地の中を通り、今度は新幹線沿いに北上し、JR東日本小机変電所用小机分岐を通っています。横浜線はこの変電所から電力を供給しています。


今年6月に戸塚カントリークラブの高所作業車が送電線に接触して横浜線が止まりました。この送電線に凧を引っ掛けて送電が止まると横浜線が止まりますので、注意して下さい。

 

横浜線の脇にある小机分岐35-3号

ここから地中ケーブルになって小机変電所に電力を供給しています。

 

新横浜の鳥山川沿い

東京電力の送電線と平行していますが、JR東日本の鉄塔の古さが良く分かります。

 

鳥山川沿いから横浜アリーナの横を通って環状2号線を横切り、今度は環状2号線沿いに東に向かいます。ルームズ大正堂の向かい側にある29号です。

 

トレッサ横浜の裏にある16号です。

 

三ツ池公園と末吉中学の丘を越えて、新鶴見ドライビングスクールの横にあるマンションを越える為に凄く高い4号です。

 

鶴見川を越えた所にある東洋製罐の中の3号です。

 

新鶴見給電メンテナンスセンター(新鶴見交流変電所)の中にある2号です。

 

近くには新鶴見直流変電所もあります。ここは横須賀線と湘南新宿ラインに電力を供給しており、JR東日本新鶴見大船線とは直接繋がっていません。事実、新鶴見大船線の電力を遮断して横浜線が止まった時に横須賀線と湘南新宿ラインは止まりませんでした。

 

左近山小学校の横にある66号

 

保土ヶ谷バイパスから見える68号

 

羽沢の畑の中にある46~48号。

 

 

読売新聞オンライン2021/11/09 05:00

⬛️JR東日本が持っている発電所

変電所の話とは異なるが、JR東日本は自前の発電所を持っていることで知られている。川崎地区に火力発電所、新潟の小千谷地区に水力発電所を備えているのだが、実際にはこれらの発電所でJR東日本が使用する電力のすべてを賄うことはなく、東京電力などの沿線の電力会社から購入した電気も使われている。

今回の火災では、周辺の変電所から電気を融通して仮復旧としているが、普段の電力供給では、電力会社から購入した電気と自前で発電した電気を使い分けている。イメージとしては、購入した電気はAのエリアで、発電した電気はBのエリアで使うといった具合だ。

今回の火災では停電が広範囲に及んだが、JR東日本の広いエリアから見れば一部の地域で、地域によって使い分けが行われていることがわかるだろう。

鉄道会社以外でも、企業が自前で発電所を持っている事例もある。ここではJR東日本に限るが、JR東日本の場合は、前身の組織が明治時代から電車を走らせている。電気の設備が整っていない時代から電車を走らせているので、自前で発電所を備えたことは自然なことであろう。

加えて、明治・大正時代は、鉄道会社と電力会社が同じ企業の系列内にあるというのも当たり前だった。民営鉄道の場合は、沿線に電気を供給している会社が自社系列だった事例もある。当時は電気の需要が少なく、安定的に電気を使う鉄道会社と組むのが適当とされていたのだという。

なお、都営地下鉄こと東京都交通局にも発電部門がある。こちらは奥多摩のダムと合わせて作った発電所を管理するための部署で、成り立ちが違っている。

 

⬛️送電線のアークホーン

送電鉄塔の碍子連の付け根にヘンなものがついていることがあるのにお気づきだろうか。
形状はいくつかあるそうだが、隙間を開けつつもお互いが向いている棒状のモノ。

送電線に落雷があると大電流が電線を流れ、鉄塔を通して地面に流れようとする。その時に碍子が破壊され電力供給に支障をきたす恐れもある。また送電線を通じて重要な電力設備を破壊し停電を招く恐れもある。
そのため碍子を壊さずに落雷の電流を地面に逃がしてしまうひとつの方法が棒状のモノ、アークホーンの役割なのだそうだ。

電中研ニュースによると、雷から送電線を守る3つのしかけが鉄塔にはあるそうだ。
1)鉄塔の先端を結ぶ「架空地線」
これは送電線ではなく、送電線に落雷させないようにする電線状の避雷針のようなもの。
2)避雷装置
とても安全に落雷の電流を大地に逃がせる装置だが高価。
3)アークホーン
雷の電流で碍子が破壊されるのを防ぐため、アークホーンの間でアーク放電させて碍子を守り、電流を地面に逃がす。
つまりアーク放電の実験は、アークホーンのしかけでもある。
碍子は送電線の高圧電流が鉄塔に流れないようにしつつ電線を吊り下げている。
落雷による高圧電流は碍子では防ぐことができずに碍子に大電流が流れて各所でアーク放電が起こり、その熱や衝撃で破壊される。陶器でできた碍子が熱で壊れる?だって数万アンペアの大電流アークの熱は1万度もあるそうだぞ。
アークホーンはアーク放電実験の電極と同じように隙間があり、送電電流ではアークを結ばないが落雷レベルの高圧がかかると碍子を通らずにアークホーンの隙間にアークで結び流れていくそうなのだ。

 

扇町にあるJR東日本火力発電所からJR東日本新鶴見変電所までは南武支線の貨物線側の上に送電線があります。

国道15号線の脇にある鉄塔には架空送電線は無く、地中化されています。

  

 

JR東日本の電力供給系統図