嫌いな事象の中でもかなりの上位にランクインされるソレは、またしても起こってしまった。
長時間のバスタイムをより有効的に楽しむためのアイテム、そう防水ポータブルDVDプレーヤーだ。
彼には充電が必要。
そう、電源だ。充電をする為のケーブルが必要だ。
そして悲劇は始まった。
このケーブルが、プレイヤーのリモコンと同じ袋に入っていた。
記憶を辿ったところ、間違いなくプレイヤーの充電に使用するものだ。
しかし、どうもおかしな事に…入らない…
プレイヤーとケーブルを繋ぐ事が出来ない…！
なぜだ！
明らかに…サイズが違う！
では、なぜお前はそこにいる！！？
日常では起こり得るはずの無い惨劇。
私は狼狽えた。
汗が、平常時の倍と感じる程に吹き出していた。
繋ぎたい…どうにかして充電をしたい。
何度試しても、駄目だった。
心当たりのある場所を探し回った。
やはり見つかることは無かった。
日が落ちようとしていた。
既に疲労はピークを迎えている。
ない…ない…
私はこのように、「あるはずのものが無い」という事態に大きなストレスを感じる。諦めることが出来ないのだ。
許さない…。
私にここまでの屈辱を与え、尚且つ多くの時間を奪ったな。許さない。絶対にだ。
仮にこのままケーブルが見つからなかったとしよう、だとすると…お前はなんだ？
何の為のケーブルなんだ？
対応する機械がわからない…
PSPのようにマークを入れるべきだ。でないと、この世界で生きる希望が無くなる。
型番で検索をかけても、何に付属していたケーブルなのかわからない…
おまえは…
なんなんだ？
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