中小企業の経営者の相談で多いのは「人」に関する困ったことです。
特に、ある程度の技術力・営業力がある一部の社員に関することです。 どうして?その一部の彼等が素直でないということです。
会社の理念を共有せず部下の指導もせず独りよがりだけれども経験による実績はある。だから「いなくなると困る」と言うことです。明らかに不満分子であり、変な影響力もある。いることによるマイナスが多いけれど切れない・・・なぜか?代わりがいないと思っているからです。
いなくなることのマイナスといることのマイナスを足すと相殺されます。
いることのプラスはいなくなると困るという不安はありませんが、いることのマイナスは多くの他の社員に対する悪影響です。
考えて見てください。
どこの会社も、病気や事故・個人の都合で急に来なくなることもあります。でも、よほどの事がない限り潰れる事はありません。
なぜなら
人の少なさは危機感を生み(なんとかしようとモチベーションが高まります。)
その危機感は社員の団結を生み (少なければ協力しあって補います。)
ベクトルが一致し大きな力となります。(目的が明確になり同じ方向を向くようになります。)
成長は変化です。その為の新陳代謝は良い意味で必要です。
人は、人がいれば人に頼り、モノがあればモノに頼り、カネがあればカネに頼ります。
今こそ知恵と工夫と協力でチャンスに切り替える時です。
企業は個人の力では成り立ちません。一人ひとりの力の結集によって組織力が高まり成長します。その組織の結集やベクトルを乱す・壊す人はいりません。僕は「彼等を切れ(首)にしなさい。」とは言いません。彼等には、他の人間を巻き込む事がないポジションとセクションを与え、能力に応じた役目役割を達成できる仕事をさせれば良いのです。