「夜の街・・・ララバイ」 | 「バックパッカーがH・Ⅰ・Sの役員になった奇跡」小さな会社の未来の創り方

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出来ない事はやらないことだとHIS創業者「澤田秀雄」氏から学んだ。ベンチャー魂と自ら経験した多くの失敗が成長の奇跡を創る。伝える事よりも伝わること!直ぐに実践したくなる、熱き魂に触れてください。

「夜の街・・・ララバイ」


 シチリアのシラクサという街。・・・海に囲まれた街だ。


 海沿いにストラーダー(道)がある。それを海と挟むように古くからのパラッオが立ち並んでいる。

 大半は普通の民家である。その中に商店もトラットリア(食堂)もホテルもある。・・・

オレンジ色のガス灯(今は電気だと思う)が申し訳なそうに僅かな面積の周辺を照らす。


 気持ちの良い風が頬をなでていく。海沿いのストラーダの歩道を時間を忘れて歩いている間に風が少しずつ冷気を含んできた。

 ・・・もう、そろそろ散歩は終わりだ。


旅こそ我が人生!!



 それにしてもオレンジ色に照らされた街灯の灯りが古い建物に映っている様は、。街のフェロモンを感じる。・・・全ての客を飲み込んだアムステルダムの飾り窓の通りを連想させる。・・・誰も歩くものはいないが女の色香だけが漂っているようだ。


 ララバイが聴こえて来る。・・・そろそろ今夜のねぐらに戻るとするか、。