「雲の彼方に・・・」 | 「バックパッカーがH・Ⅰ・Sの役員になった奇跡」小さな会社の未来の創り方

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出来ない事はやらないことだとHIS創業者「澤田秀雄」氏から学んだ。ベンチャー魂と自ら経験した多くの失敗が成長の奇跡を創る。伝える事よりも伝わること!直ぐに実践したくなる、熱き魂に触れてください。

「雲の彼方に・・・」


 8月15日は終戦の日(終戦記念日)である。太平洋戦争が終結した日ではなく、玉音放送が行われた日である。この日には政府主催の全国戦没者追悼式 が開かれている。

・・・

 僕の父は戦地から辛うじて帰ってきた幸運な一人である。士官学校出の青年将校として、最後の特攻任務の前に、戦争終結、命を落とすことなく帰還した。

 子供の頃、父は酒に酔うと、戦時中の事を涙ながらに話してくれた。

海軍の水上飛行機乗りだった父は、格納庫にて上官の中尉と機の整備をしている時に、突然、米軍機が飛来し、激しい機銃掃射を受けた。父はその場に倒れこんだ。

 整然とした格納庫内は米軍機が去ると、戦後のガラクタ市場のように物が散乱して収拾が付かない状況に様変わりしていた。

起き上がると、隣に居た筈の中尉殿が居なくなっている事に気付いた。天井を見ると上官の足がぶら下っていたそうだ。・・・


 多くの軍人が命を落とした。多くの民間人が命を落とした。

その戦争の意味を議論するつもりは、この場ではない。

でも、その戦争の意味を知るものも、知らぬものも、多くの人の命が失われた事実は知っている筈だ。

 その事実を繰り返してはいけないと僕は思う。戦争の意味を議論する事よりも、人の命が失われた事実を、よりリアルな現実として語り継がなければいけないのだと思う。


2008,08.14 東京から福岡に向かう機内ににて撮影、山口県の上空辺りだと思う。


 雲の彼方に逝かれた人々のご冥福を心より祈ります。同じ事が決して行われないように、。・・・オリンピックのこの年に心からの平和を祈ります。