「僕たちが取り戻していかなければ・・・」 | 「バックパッカーがH・Ⅰ・Sの役員になった奇跡」小さな会社の未来の創り方

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出来ない事はやらないことだとHIS創業者「澤田秀雄」氏から学んだ。ベンチャー魂と自ら経験した多くの失敗が成長の奇跡を創る。伝える事よりも伝わること!直ぐに実践したくなる、熱き魂に触れてください。

「僕たちが取り戻していかなければ・・・」


 原油価格の高騰によって、我々の身近な生活消費財の値上げラッシュである。毎日、スーパーのチラシを細かくチェックしながら、1円でも安く買い物をされている方々が、今度は量や品質の調整をして高い物から少しでも安いものへと買換移行が始まっていると聞く。メーカも内容量の調整で価格据え置きや素材の調達ルートを変えてコスト削減を図り努力するが、もうお手上げである。更に辛いのは販売店である。客離れを防ぐ為に価格据え置き措置で踏ん張るが、利益圧縮どころか赤字になるものも出てきている。これ以上は限界である。・・・何が原因なのか?



 産油国の政情不安による、供給不足への将来的懸念もあるだろう。アメリカのサブプライムローン問題の影響も大きい。デフォルト(破綻)懸念により、投資先がサブプライムから原油先物へ移行して、価格が高騰しているのだ。その事を事前に予測し何の対策を講じる事が出来なかった政府にも問題はある。・・・世界の投機家のマネーゲームの中でこれ以上翻弄されて良いのだろうか? この渦の中から抜け出す事は出来ないのだろうか? 

 ガソリンスタンドの電光表示板が今日も先月と変わった数字を打ち出していく。これ以上の値上げを僕たちは黙ってみているしかないのだろうか?



 ガソリンに代わる燃料として、アマゾンの森林が伐採され新たにトウモロコシ畑に替わっている。僕たちの酸素供給源が破壊されているのだ。

小麦も食料から燃料への転化を加速し、小麦素材の食品の値上げとなっている。

 大企業の好決算予測が発表されても、株価も給与も上がらない。このままだと消費者のマインドの低下がさらに進み、取り返しの付かない泥沼の不景気に突入するのではないだろうか? 踏ん張れ!!


 ・・・憧れのシンプルライフ、庭には鶏、山羊が遊んでいる。裏山では筍を含め、季節ごとの山菜が収穫できる。目の前の田んぼでは稲穂が風にそよぎ、豊作を予感させる。また、家の隣の畑では家族では食べきれない野菜が育っている。四季毎に可憐な花を咲かせ眼を愉しませてくれる樹木も美味しそうな果実がたわわに実っている。愛犬”銀”と”夏”と歩く、いつもの散歩コースの終着点は青く輝く海岸線である。今日も子供達が横一列に並び、投げ竿で釣りを愉しんでいる。大人の手のひらサイズはあるだろうか、カレイやキスが次々に上がっている。きっと今夜の食卓に並ぶのだろう・・・日差しが強くなってきた。松林に身を隠す。爽やかな海風が頬を撫でて行く。・・・必要な物が周りにある生活、お金はないけれど、ゆったりとした時間の中で寛ぐ事が出来る生活。本当の健康。でも、この暮らしを維持する為には大変な労働もしなければならないの事実である。それでも、これこそが最高の贅沢なのかもしれない。遠い昔の事なのか?それとも未来の事なのか? 僕たちが取り戻していかなければ・・・