「目以外の何かで、ものをみようとしたことがありますか?」

ダイアログ・イン・ザ・ダークは暗闇のエンターテイメントです。
参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、グループを組んで入り、暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障がい者)のサポートのもと、中を検索し、様々なシーンを体験します。

http://www.dialoginthedark.com/did/

先日、ダイアログ・イン・ザ・ダークに行って来ました。

長野の善光寺や京都の清水寺で胎内巡りを体験された方は、

それに近いかも知れませんね。

外苑前駅からキラー通りを登り、

小さな看板が見えたら、そこが入り口。


コンクリートの無機質な壁とプラント達の階段を降りて、


まずはエントランス&待合室へ。

すでに、少し光を落としております。

時計や携帯など、持ち物をロッカーの中に入れて、

他のメンバー(もちろん、初対面)の方と、スタート!


今回は6人のグループになりました。

まず、本当に薄暗~い小さな部屋で、


アテンドさんの説明があります。

アテンドは暗闇のプロである視覚障害者のお兄さん。

それぞれメンバーの自己紹介(ニックネームだけ)があり、

一人ひとりが白杖を持ちます。

白杖を持つのはじめて

しかし、私はちょっとだけ閉所恐怖症。。。。


狭くて、薄暗くて、天上が近くて、空気が淀んでいる。


やばい。。。かも。。。


このまま暗闇に入って行くとパニックにならないかと。。。


考えないようにしようっと。。。


さてさて、スタートです。


重いカーテンの先は、、、暗黒。


全く光が無いので、前の人に当たらないか、後ろの人の邪魔にならないか


速度に気をつけているのだけど、


白杖の使い方も何だか慣れず、そろそろそろそろ。。。


頼りになるのはアテンドのお兄さん。


色々とアドバイスをもらいながら、リードしてもらいます。


ネタバレになるので、詳しくは遠慮しますが、


部屋に広がる植物の香り、手触り、


聞こえてくる自然の音、


そして、足に伝わる地面の感覚。


視覚が無いと、他の感覚が研ぎ澄まされてくるんですね。


メンバーの名前を呼び合い、誘導し合ったりすると、


初対面のメンバーがとても心強く、


お互いが一つのチームになっていきます。

(企業の研修でも使うらしいので、こういった効果があるのですね。)

そして、狭い場所を通り抜ける。


手で触った感覚ではとっても狭くて、


こんな空間、閉所恐怖症気味の私は怖くて通れない。


しかし、、それが見えないから通れちゃう。


見えないから、怖くないのです。


変ですよね~。

そして、広い部屋へ出る。と感じる部屋へ。


そうすると、暗闇がほっと安心する空間になるのです。


暗黒は狭くて怖い所でなく、何だか宇宙にいるみたいな。


暗い無限の空間。


と~っても自由な感覚。


何だか本当に不思議です。


目を開けていても、閉じていても、全く一緒。


どんなに一生懸命見ようとしても、な~んにも見えません。

ちょっとしたゲームをしたり、色々なものに触ったり、


暗闇の中、沢山の体験をしていく。


途中のカフェで一休み。


真っ暗な中で、飲み物を注文し、お金を払う。


私は100円と500円しか持って行ってなかったので、


どっちがどっちか分かったのですが、


10円と100円って解るかな???


ビールを注文した人の話では、グラスに注ぐのが大変とか、


酔いが回るのが早いとか。。。


そして、最後の部屋はまた目を慣らすために薄暗い部屋で、、、


メンバーとアテンドのお兄さんと感想などを話し合います。


薄暗い部屋ですので、光があり視力を使えてしまいます。


メンバー同士で、暗闇から持ってきたものを出しあい、


それを見ながらちょっと盛り上がったりして。


そんな時、アテンドのお兄さんが寂しそうでした。


見える事への安心感と、暗闇からの開放で、


ある意味、頼りにしていたアテンドのお兄さんへの


パワーディファレンシャルが生まれるのです。


力関係の違いですね。


暗闇ではあんなに頼りにしていたのに、見えることで、


アテンドされる必要性が無くなり、力関係が逆転するのです。


暗闇の体験よりも、実はこの感覚が私には少し驚きでした。


それは当たり前に、誰が悪い訳でも無く、自然なことなのですが、


(マッサージセラピーでもこのパワーディファレンシャルは勉強して来たので、当たり前に存在するのは知っていることですが、、、)

久しぶりにそれを意識させられました。


そして、見えないことでの恐怖感や歯がゆさと共に、


視覚がないことで他の感覚がどれだけ敏感になるか、


どれだけ視覚が私達の感覚を支配しているかも感じられました。

体験する人それぞれに感じることは違うと思います。


新たな発見や、驚き、リマインドなど、すごく良い経験となります。


子供さんから高齢者まで参加できますので、


是非一度、体験してみてください。


とてもお勧めです。