江戸時代の中期～後期の復習です
◇江戸時代中期・後期の美術
狩野派 琳派 円山・四条派他
江戸と京都 幅広い階層で文化が発展
日本美術の百花繚乱
個性が光り出す
町人文化から浮世絵が誕生
工芸技術の発達
琳派
やまと絵の一流派
家系ではなく弟子から弟子へと継承
17世紀 俵屋宗達・本阿弥光悦
18世紀 尾形光琳
《燕子花図屏風》（かきつばたずびょうぶ)
伊勢物語の一場面
尾形乾山（おがたけんざん）
絵画と書の世界を焼物に導入
皿などの食器も制作
《色絵紅葉図透彫反鉢》
19世紀 酒井抱一（さかいほういつ）
《夏秋草図屏風》（光琳の《風神雷神図屏風》の裏）
鈴木其一（すずききいつ） 抱一の弟子
《夏秋渓流図》琳派の新境地
写生画
清の画家・沈南蘋（しんなんぴん）
1731～33 長崎へ
熊斐・宗紫石・鶴亭らが継承 各地で伝播
円山応挙
克明な描写を特質とする写生画の確立
京都画壇の最大流派 円山派を形成
《雪松図屏風》
長沢芦雪
グロテスクで表現主義的作風へ
呉春
与謝蕪村画風と写生画を折半させ
洗練させた画風へ
後に四条派を築く
《白梅図屏風》
文人画
中国の士大夫がたしなんだアマチュア画
文人の自娯自適の境地を投影
アマチュアらしさが尊ばれる
江戸中期以降日本へ
池大雅
与謝蕪村
《十便十宜図帖》
洋風画
長崎経由で西洋の情報や文物が日本へ
江戸中期に洋風画が描かれる
透視遠近法 奥行きのある視覚
覗機関（のぞきからくり）のための眼鏡絵や
遠近法を誇張した「浮絵」が誕生
油絵や銅版画の技法も実践
1783年 日本で初めて銅版画を制作
亜欧堂田善
安田雷洲
司馬江漢 《三囲景》
秋田蘭画
日本画の素材で西洋画法を駆使
佐竹曙山《松に唐鳥図》
小田野直武 解体新書の図版も担当
《不忍池図》
浮絵
西洋の透視遠近法を応用した浮世絵の一種
奥村政信
「浮絵」を初めて描く 1716-36頃
錦絵に至る浮世絵版画の発展段階を経験
（黒墨絵～丹絵～紅絵～漆絵～紅摺絵～錦絵）
美人画・花鳥画・風景画まで手掛ける
柱絵（縦長サイズ）も考案
《芝居狂言舞台顔見世大浮絵》
《芝居浮絵》
錦絵
多色刷の版画 1765～
鈴木春信が発展させる 《雨の宮詣》
「黒墨絵」～「錦絵」の流れはこちらを
歌川派
江戸後期から明治の浮世絵最大の流派
豊国（初代）役者絵・美人画
国貞（三代豊国）役者絵・美人画
国芳 武者絵
豊広
広重 風景画
《東海道五十三次》 日本橋
出題：知る、わかる、みえる 美術検定2級問題[応用編 intermediate] 美術出版社 2021
参考図書
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト 美術出版社 2008
続 西洋・日本美術史の基本 美術出版社 2016
西洋・日本美術史の年表―一目瞭然!美術の流れ 美術検定副読本 美術出版社 2009