《褐釉蟹貼付台付鉢》(かつゆうかにはりつきだいつきばち)
1881(明治14)年頃
磁器 H37㎝ 東京国立博物館 重要文化財
明治期に活躍した陶芸家で
京都で茶器を制作していました
しかし明治維新による
武家や公家の消滅により
消費者を失います
1871年(29歳)に横浜に移住し
輸出陶磁器の代表的な陶工として活躍
精緻で写実的な浮彫表現で
迫真の作品を制作しました
1910年 日英博覧会出展作
David Jackson, CC BY-SA 2.0 UK, via Wikimedia Commons
中に白熊
明治初期
欧米の万国博覧会において
日本の陶磁器は高い評価を得ます
西洋の「美術」の概念 が日本に移植され
「絵画」「彫刻」「工芸」といった
用語がつくられたのがこの頃です
香山について
2級Q.258でも取り上げました
出題:知る、わかる、みえる 美術検定2級問題[応用編 intermediate] 美術出版社 2021
参考図書
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト 美術出版社 2008
続 西洋・日本美術史の基本 美術出版社 2016
芸術教養シリーズ8 アジア・アフリカと新しい潮流 近現代の芸術史 造形篇II 林洋子編 株式会社幻冬舎 2013